松井秀 11打席ぶり安打は結婚記念日弾!

[ 2009年3月28日 06:00 ]

フィリーズ戦の1回、2ランを放つ松井秀喜

 【ヤンキース10―2フィリーズ】ヤンキースの松井が26日(日本時間27日)、フィリーズ戦で2号2ラン。初回2死二塁から4試合11打席ぶりとなる安打は弾丸ライナーで右翼ポール際へ飛び込んだ。

 「去年のこの日は…、何をしてましたかねぇ。野球をしてたと思いますよ」。とぼけたが、笑顔は隠せない。昨年3月26日にニューヨーク市内で夫人と挙式。自ら打ち上げた結婚記念日の祝砲に「まあ何かお祝いしようと思ってたんですけどね。必要なくなりましたね、これで」とはにかんだ。昨年4月4日の婚姻届提出の日にも本塁打を放ち、記念球を新妻にささげた。「試合前にはそういうことは何も話さず、眠いまま家を出てきました」とはぐらかしたが、今回も最高のプレゼントになった。
 ナ・リーグ主催試合で本来ならDHが使えず欠場予定。前夜ヤ軍首脳陣の申し入れでDH制が採用された。急きょ決まった出場で4番、そして夫の仕事を果たした。
 もっとも残り3打席はいいところなく凡退。「まだ試行錯誤。しっくりきてないし、対応能力は高くない」と現状は認識している。23日には低迷打破へ急きょ打撃改造する突貫工事に出たばかり。打率・212に「オープン戦は本塁打が出ないことより、率が低い方が気になる」とこぼした。
 結婚して心機一転復活を誓ったはずの昨季は左ひざ手術で幕を閉じた。新婚1年目を「短くもなく長くもなかった」と振り返った。4年契約最終年の開幕はもう目前。夫人のためにも、この祝砲を逆襲への号砲にする。

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2009年3月28日のニュース