ビビらせろ!キューバ164キロ腕はチキンハート

[ 2009年3月15日 06:00 ]

 【WBC】2次ラウンドの舞台に到着した日本代表の原監督は、キューバ戦に向けて「いいコンディションなら、必ず互角以上に戦えるチームだと思っています」ときっぱり。そして「(キューバとは)力と力の対決になる。相手にとって不足はない」と力強い言葉で締めた。

 勝利への最大の“壁”となるのが、キューバの164キロ左腕のチャプマンだ。攻略のカギは「いかにビビらせるか」だ。日本代表は同投手の先発を有力視、かつ最大の敵として徹底分析を続けてきた。三井スコアラーは「映像を見る限り、右打者のインコースを攻めきれない印象。ハートもそんなに強くないと思う」としたうえで「その厳しくないボールをいかに打ち返すか。そういう打球を続けていけば突破口は開ける」と明かした。
 甘いコースの球を強く打ち返すこと。右打者が球速を恐れずに踏み込み、たとえアウトでも気合の打球を続けることでプレッシャーをかける。それが最強左腕攻略につながっていく、との読みだ。伊東総合コーチも「キューバはどうせ戦わなければいけない相手。最初に叩けば優位に立てる」と強調。それがチャプマンであればなおさらだ。
 指揮官は東海大4年時の70年、日本代表として世界選手権でキューバに0―1で敗れた。「当時は世界最強と言われていて、投手が良くて打てなかった」という苦い思い出がある。自身のリベンジ、そして連覇へ。日本中が注目する再戦は、いよいよ目の前だ。

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2009年3月15日のニュース