福留“奇襲2番”実らず…カブス黒星発進

[ 2008年10月3日 06:00 ]

3回、邪飛をブルペンの段差につまずきながら好捕する福留

 【カブス2―7ドジャース】福留を2番で起用するカブスの“奇策”も通じなかった。今季55勝26敗と圧倒的な勝率を誇る本拠地で黒星スタート。福留も4打数無安打に終わったが「集中して(試合に)入れたし、きょうはこれで終わり。切り替える」とあえて前を向いた。

 2番は9月1日に起用されて以来1カ月ぶり。しかもシーズン中は打順別打率で最も悪い・154だった。ピネラ監督は「彼ならバントもエンドランもできる」と説明したが、福留自身も2番起用を伝えられ驚いた様子だったという。1番ソリアーノが5打数無安打と出塁できない中、5回の第3打席で三塁へ強烈な当たりを放った。記録は失策でポストシーズン初安打こそならなかったが「自分で悪いと思う当たりが続いているわけではない。正面だったり失策だったりしたけど、ちゃんとつかまえている」と手応えを強調した。
 守備では3回にファウルゾーンへの飛球をブルペンのマウンドで体勢を崩しながらも好捕。スポーツ専門局「ESPN」の「この日のトップ5」プレーに選ばれた。100年ぶりの世界一奪回へ、福留の戦いは始まったばかりだ。

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2008年10月3日のニュース