建山FA行使せず

[ 2008年10月3日 06:00 ]

稲葉が移動のため仙台駅へ向かう

 今季から8年となった国内FAの資格取得条件を満たした建山は2日、FA権を行使せずに来季もチームに残留することを明言した。「FA宣言することは全く考えていません。ただ権利を獲得できた年に、いい成績を収められたことはなにか縁みたいなものを感じる。うれしいですね」。昨季は右足を痛めてわずか7試合の登板に終わったが、プロ10年目の今季は開幕から貴重な中継ぎ右腕として自己最多58試合に登板。特にし烈なCS進出争いを繰り広げた9月からは不調の武田久に代わり、セットアッパーとして守護神マイケルと“新・勝利の方程式”を構築。8月25日の西武戦から9月21日のオリックス戦まで11試合連続無失点も記録した。

 年俸4800万円(推定)と比較的手ごろなことから「周囲からFA宣言を勧められたこともあった」と明かした建山だが、「このチームには特別な愛着がある」とキッパリ。ポストシーズンを前に、投手陣最年長の右腕は生涯ファイターズを心に決めた。

 ≪稲葉も残留へ≫今季にFA権を再取得した稲葉の残留も決定的だ。当初はシーズン中に交渉を行う予定だったが、CS進出争いがし烈を極めたため延期されていた。ただ、これまで何度も「40歳までファイターズ」と北海道で現役生活を終える意志を表明している。この日は「シーズンがすべて終了してから球団と話し合うことになると思う」と話すにとどまったが、今後は複数年契約を視野に入れた交渉となりそうだ。

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2008年10月3日のニュース