大貴、体調不良も3位!今季2度目の表彰台!!

[ 2010年1月17日 06:00 ]

表彰式で笑顔の(左から)2位のアンドレアス・ワンク、優勝したトーマス・モルゲンシュテルン、3位の伊東大貴

 ノルディックスキー・ジャンプW杯個人第13戦は16日、札幌市大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル)で行われ、1回目に133メートルで2位につけたバンクーバー五輪代表の伊東大貴(24=雪印)が2回目に128メートルをマークして3位に入り、昨年12月の第6戦以来今季2度目の表彰台に上がった。1回目に135・5メートルで首位に立った葛西紀明(37=土屋ホーム)は2回目に112・5メートルと失速し6位に終わった。五輪の日本選手団主将に選ばれた岡部孝信(39=雪印)は今季初めて2回目に進出したが、29位だった。

 地元で悲願のW杯初優勝というシーンに、あと一歩届かなかった。1回目で葛西に次ぐ2位につけた伊東の2回目。微風をとらえ、我慢しながら128メートルまで飛距離を伸ばした。昨年12月の個人第6戦(スイス・エンゲルベルク)に続く今季2度目の3位で、表彰台に立った。「1回目はラッキーな風をつかめた。2回目はまずまず。うまく風をつかめた。体調が悪かったので開き直って飛びました」と振り返った。
 前日15日に胃けいれんを起こし、おう吐した。ウオーミングアップもままならない状態で、試合前の試技では80メートル付近に落ちた。だが、雪印の斉藤浩哉監督から、助走姿勢で尻の位置を下げるようにとアドバイスを受け、持ち前の器用さでしっかりと修正してみせた。
 五輪代表組はバンクーバー五輪まで海外のW杯には参戦せず国内で調整するため、17日の個人第14戦が五輪前最後のW杯。「あすは最低トップ5、再び表彰台に上がれれば」と伊東。連続表彰台、さらには初優勝で弾みをつけたいところだ。

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2010年1月17日のニュース