岡山“大黒柱”中村が堅実にたすき運ぶ

[ 2010年1月17日 18:20 ]

全国都道府県対抗女子駅伝で初Vゴールの岡山アンカー・中村友梨香

岡山が初優勝!京都6連覇の夢破れる

 【都道府県女子駅伝】初の栄冠は岡山の大黒柱に懸かっていた。中村は決して本調子ではない中、2位と10秒差で受け取ったたすきを堅実に運び「みんなのおかげ」と控えめな笑顔で何度も繰り返した。
 1区で11位と出遅れたが、山口監督は「8区までは予定通りだった」と振り返る。着実に順位を上げて5区の菅でトップに立ち、6区の赤松真が区間新の走りでさらに差を広げた。
 最終9区の中間点で優勝を確信できたという中村は、2位に終わった昨年12月の全日本実業団対抗駅伝当日朝に転倒して右ひざを強打。痛みが引いて練習に専念できるようになったのは年末くらいからだ。「とにかく前へ前へ」という精神力で重責を果たした。
 高校駅伝の1区で転倒してしまった赤松真は6区で快走し「目標が区間新で区間賞だった」と目を輝かせた。天満屋でコーチを務める山口監督は「それぞれ悔しい思いをしてきた。ここで晴らしたいと思っていた」と感慨深げに言った。
 4月にボストン・マラソン出場予定の中村は、初優勝の余韻に浸るだけでなく、まだ練習不足の現状を踏まえ「いまのままでは走れない」と北京五輪以来のフルマラソンへ目を向けた。

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2010年1月17日のニュース