吉井“完全復活”手応え!総合2位

[ 2010年1月17日 06:00 ]

女子1000メートルで1位となり、声援に笑顔で応える吉井小百合

 【世界スプリント選手権第1日】吉井小百合(25=日本電産サンキョー)が総合2位につけ、日本女子では03年総合3位の新谷志保美以来7年ぶりの表彰台に近づいた。

 500メートルで同走の小平に100分の1秒競り勝って3位。続く1000メートルでは課題の後半もタイムを落とさず1分17秒26で1位となった。「昨年末の(五輪代表)選考会(1位)でつかんだ滑りを、もう一度再現することを心がけた。最後のコーナーでも足を止めずに動かせた」と納得の表情だ。
 今季はW杯で1度も表彰台に立てず、急成長の小平の陰に隠れていたが、ようやく本来の力を取り戻した。これまでは500メートルと1000メートルを均等に取り組んできたが、500メートルは李相花(韓国)ウォルフ(ドイツ)今大会出場していない王北星(中国)が圧倒的に強く、今村コーチは「メダルに近い1000メートル中心に切り替えた」と方針変更。12月以降は1000メートルに必要な持久系の練習を多く取り入れ、「いい方向にきている。500メートルにもいい影響が出ている」と500メートルの後半にも強さが増した。
 今大会には1000メートルの強豪が出場していない。吉井は「バンクーバーはこことタイムが変わらない。15、16秒台の勝負になるので、17秒台ではまだまだです」と気を引き締めていた。

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2010年1月17日のニュース