井上組が出遅れSP4位…フリーで巻き返しへ

[ 2010年1月17日 06:00 ]

 フィギュアスケート全米選手権は15日に米ワシントン州スポケーンでバンクーバー冬季五輪代表選考会を兼ねて行われ、2枠を争うペアのショートプログラム(SP)で、トリノ五輪に出場した井上怜奈、ジョン・ボルドウィン組は57・77点の4位と出遅れた。井上組はジャンプで着氷が乱れ、細かいミスもあって演技点が伸びなかった。トップは63・01点を出した昨年の世界選手権9位のケイディー・デニー、ジェレミー・バレット組だった。

 大技のスロートリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転び、氷の溝でつまずいた不運も重なってSPは4位。それでも井上は「難しい演技に挑戦するところに楽しみがある。満足はしている」と穏やかに笑った。33歳の井上は今季を最後に引退し、長年連れ添ったボルドウィンと正式に結婚する。2枠の五輪代表を射止めるには上位に入る必要があるが「結果は気にしない。人生の次のページに進むために自分たちのすべてを出したい」とフリーで完全燃焼を期す。

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2010年1月17日のニュース