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ヘラブナ50センチ超に“大満腹” 期待裏切らない好調“落ちベラ”

[ 2017年9月25日 10:45 ]

50センチ超の特大を釣り上げた加山さん
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】千葉県君津市の笹川湖(片倉ダム)では、01年11月の完成とともに放流されたヘラブナが50センチ超に成長。良型を狙う釣り人は巨ベラの釣趣に大満足だ。秋から続く“落ちベラ”がよく餌を食い、爆釣の期待は大きい。(スポニチAPC 上田観水)

 「尺半」(45センチ超)のヘラブナを狙いに笹川湖を訪れる。

 「岩の谷方面がお勧めです」と笹川ボート・渡辺範行さん(41)の話に川筋を進むと大型のモジリがポツリポツリ見受けられ、「中島」に空きを見つけて着船する。

 対岸の「少年自然の家」下では竿を絞る釣り人の姿が目立ち、沖のモジリに回遊を期待。19尺、タナ2メートルで挑戦すること約2時間。ウキがモヤッ、食い上げのサインで43センチが釣れた。「これはタナが深い」と考えて、30センチ下げると餌落ち寸前にチッ、小さい当たりでグーンと沖へ走る魚の引きは強い。コイか?一瞬の不安をかき消すようにボート下へ突っ込んだ魚はヘラだ。慎重に取り込んだ49・5センチ。続いて45センチ、3匹の釣趣を味わい納竿だ。

 竿頭は対岸から釣っていた釣り人で、ヘラを主体にブラックバスも狙って月に8回釣行するというの常連、加山英典さん(46=会社員、和光市)。40〜50・3センチを7匹釣り上げ「12年に49センチを釣り上げて以来、尺半は10匹以上、釣っているが50センチ超は初めてです」と、ベテランの笑顔は絶えない。

 例年、秋から続く落ちベラは50センチ級が多く交じるとあって期待していた。

 ◎攻略法

 野ベラとあって雑魚を避けマッシュ系の餌で宙層狙いが一般的。マルキユーの「マッシュポテト」などを餌に回遊のタナを狙う。

 コツは深宙からハリスを長く(80センチ前後)取るか、オモリ飛ばし(ハリス止めからの幅調整)で餌がなじむ間の変化を見ながらタナを考える。上餌はじわじわと1分前後でバラケさせ、下餌はさらにもつ餌(グルテン餌が効果的)で当たりを待つ。早合わせは巨ベラにはいくぶん不向きの場合が多いとされる。

 ◎ポイント

 (1)親水公園=大場所で水深もあり尺半の釣果は多い。良型の回遊が多くカケ上がりは変化に富み人気が高い。

 (2)岩の谷周辺=広い川筋だが東岸は適度のカケ上がり、西岸は急深で所々立木オダがあり、好ポイントが多い。

 (3)姿美津橋上流=川幅が狭まるが変化に富んでいる。川藻などの生い茂りがあり、好ポイントが多く見受けられる。

 ▼釣況 レンタルボート笹川=(電)0439(39)3655。入漁料=450円。ボート代は2450円(係留用ロープは必要)。釣り時間=午前5時半から午後5時まで。10月からは6時から4時半まで。7〜9月は高水温による魚族保護のため、ライブウェル・フラシなどの使用・キープ禁止。

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