ロッテ・岡 延長11回サヨナラ打!「自分で勝負」西武バッテリーの心理読み的中

[ 2024年4月17日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―3西武 ( 2024年4月16日    ZOZOマリン )

<ロ・西>11回、サヨナラ打を放ちナインから祝福される岡(撮影・長久保 豊)
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 歓喜の輪が解ける。思う存分にウオーターシャワーを浴びたロッテ・岡の首の部分には、空っぽになったペットボトルが突っ込まれていた。延長11回。冷静かつ果敢な打撃でチームに今季初のサヨナラ勝ちをもたらした。

 「素直に、ホントにうれしい気持ちでいっぱい。抜けてくれて良かった。チャンスでつないでくれた仲間のためにも打ちたいなと思って打席に入った」

 心は熱くても頭は冷静だった。「後ろの打者が(7回に)ホームランを打ったポランコだった。ここは自分で勝負してくる」。3―3の延長11回2死一、二塁。満塁でポランコには回したくないという西武バッテリーの心理を読みきった。2ボールからの3球目、カウントを取りにきた内角直球を思い切り引っ張った。三塁手・元山の頭上を越えるサヨナラ打となった。

 プロ11年目の今季は2年ぶりに開幕スタメンに名を連ねたものの、2戦連続無安打に終わりスタートでつまずいた。「差し込まれたり、慌ててバットを出している部分があった。早めに始動して、ゆったり振れるように意識した」。始動するタイミングを早め、ようやく初安打が出たのは5日のオリックス戦。徐々に調子を取り戻し、この日で4試合連続安打とし、打率も・250まで戻した。

 サヨナラ打は22年8月12日の日本ハム戦以来、自身4度目。21年に2度のサヨナラ本塁打を放つなどナイターで劇的な活躍が続き、名前の大海(ひろみ)からファンの間に「ヒロミナイト」という言葉を定着させた男の一打で貯金2とし、首位ソフトバンクに1・5ゲーム差に迫った。(大内 辰祐)

 ≪岡のサヨナラ打はチーム最多通算4本目≫岡(ロ)のサヨナラ打は22年8月12日の日本ハム戦(左安)以来2年ぶり通算4本目。21年以降に全てマークしているが、この間チームでは荻野、安田の各3本を抑え最も多い。

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