慶大出身の日本ハム・郡司逆転3ラン!プロ5発中4発が早大出身投手から「遺伝子レベルで組み込まれて」

[ 2024年4月17日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5―1ソフトバンク ( 2024年4月16日    エスコンF )

<日・ソ>3回、逆転3ランを放つ郡司(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・郡司裕也捕手(26)が16日、ソフトバンク戦の3回に逆転2号3ランを放った。この一打が決勝点となり5―1勝利でチームの連敗を2で止めて、勝率5割復帰と3位浮上に導いた。プロ通算5本目だが、これでうち4本が早大出身投手から。慶大出身5年目の男が、またも早大キラーぶりを発揮した。

 慶応の「若き血」が力を与えるのか――。東京六大学リーグの慶大と早大は永遠のライバル。郡司は慶大出身として、プロの世界でも負けられない。“早稲田キラー”が、早大出身の有原を打った。

 「対早稲田。やっぱり慶応たるものは、遺伝子レベルで組み込まれている可能性が否定できないですね」

 1点を追う3回1死一、二塁だ。有原の初球の130キロフォークを捉え、逆転の中越え2号3ラン。「(有原は)変化球が多彩なので、選ぶと後手になる。何でも振ろうと思っていた」。これでプロ通算5本目。昨年の3本塁打はソフトバンク・和田から1発、楽天・早川から2発で、この日で早大出身からのアーチは4本とキラーぶりを発揮している。

 東京六大学でも初アーチは1年秋の早慶戦で、通算11本塁打のうち4本が早大から。仙台育英3年夏の甲子園の早実との準決勝でも適時打を放つなど、えんじ色を前にすると血をたぎらせてきた。慶応愛も深く、今オフは慶大時代の恩師でENEOS・大久保秀昭監督の元を訪れ、同社グラウンドで自主トレを行うなど、今もつながりを大事にしている。

 6試合連続で1番に起用した新庄監督は「足は速くないけど(1番は)何か好き。チャンスに強いし、頼もしい」と目を細めた。3カード連続で2戦目を落としており、17日に向けて「明日マジで頼みます。マジで、マジで」と願掛け。背中の違和感で欠場が続く松本剛の復帰についても「確認して出てもらえたらうれしい」と期待を寄せた。

 「チームを乗らせるような雰囲気を出していけたら」と新斬り込み隊長となった郡司。「陸の王者」の魂を持つ男が、チームに勢いを与える。(田中 健人)

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