西部ガスが初優勝 5大会連続6度目の日本選手権出場を決めた サヨナラ打の松山「最高です」

[ 2024年4月17日 05:30 ]

社会人野球JABA岡山大会決勝   西部ガス4―3Honda熊本 ( 2024年4月16日    倉敷マスカット )

<西部ガス・Honda熊本>松薗監督(中央)を胴上げする西部ガスの選手ら(撮影・河合 洋介)
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 西部ガスがHonda熊本を下して初優勝を飾った。タイブレークの延長10回にサヨナラ勝利。5大会連続6度目となる日本選手権の出場権を獲得した。

 西部ガスの5番・松山翔太は、絶好機で松薗史敏監督の口癖を思い返していた。「センター返しだぞ」。球を強引に引っ張ろうとする悪癖を知る指揮官から、何度も伝えられてきた助言だ。同点の延長10回1死一、二塁。初球のカットボールに体を開かず反応すると、打球は中前に抜けるサヨナラ打となった。

 「まさか、ああいう場面で打席が回ってくるとは…。最高です」

 松薗監督は、うれし涙を流した。「今までの監督が偉大だったので不安でした」。駒大苫小牧(北海道)で甲子園を優勝した香田誉士史前監督(現駒大監督)のあとを受け、昨年12月に監督就任。同社の創部1期生で「ミスター西部ガス」と呼ばれた内野手が、34歳の若さで指揮官になった。「監督というより先輩みたい感じ。いい距離感で取り組めているのかな」。今大会は5戦4失点。掲げてきた「守り勝つ野球」が早くも実り、現役時代からともに汗を流す選手らから胴上げされた。 (河合 洋介)

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