日本ハム北山が最後の開幕ローテ入り 先発陣5人決まる 新庄監督とある勝負で「俺に勝ったら」

[ 2024年3月24日 18:55 ]

日本ハムの北山(撮影・島崎忠彦)
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 日本ハム・北山亘基投手(24)が、開幕ローテーションに入ることが決まった。新庄剛志監督(52)が明言し、4月3日の楽天戦(エスコン)での先発が見込まれる。これで開幕投手が決まっている伊藤大海投手(26)を含め、3月29日から始まる最初の週の先発陣5人が固まり、2年連続最下位から逆襲のシーズンインへ準備が整ってきた。

 開幕ローテーションの最後の椅子を勝ち取ったのは、北山だった。ルーキーイヤーの22年には奇策として開幕投手に抜てきされたが、今度は正真正銘、実力でつかんだ最後の1枠だ。

 「死んでも(ローテーションは)譲らないっていう気持ち。目指していたスタートラインに立つことができたので、本当に1年掛けて死ぬ気で守っていきたい」

 今オフには、ドジャース・山本と同じトレーナーに師事していることから、同様のやり投げトレやブリッジなどのエクササイズを重ね、フォームも“山本風”に変化させ、今春の実戦では自己最速を更新する157キロをマークするなど、投球の力強さが増した。新庄監督も「5戦目は北山君でいくと決めた」と明言した。

 通達の方法も、指揮官らしかった。22日にエスコンフィールドでブルペン投球を終えた後、北山に近寄り「じゃんけんして俺に勝ったら5戦目ね」と“勝負”。結果はグーを出した新庄監督が負け「ちょっと遊び心を交えながら」と笑う。じゃんけんに勝った直後は「危ねー!」と叫んだ北山は「今年一の勝負に出て。明らかにグーを出す雰囲気で出してくれていたので。優しいなと思いました」と大一番を振り返った。

 この日は鎌ケ谷で行われたイースタン・リーグの巨人戦で先発し、5回2失点8奪三振だった。これで開幕ローテーションは3月29日の開幕ロッテ戦(ZOZOマリン)の伊藤から加藤貴、上原、オリックスからFA移籍した山崎、北山の5人に決定した。先発を争っていた鈴木はロングリリーフも見据えた中継ぎに、根本はファーム待機となる見込み。オープン戦の全日程も終え、いよいよ24年シーズンが始まる。

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