カブス・今永昇太に朗報 指揮官は終盤にらみ先発投手の登板間隔に柔軟性 大谷翔平との初対決にも注目

[ 2024年3月24日 09:27 ]

カブスの今永
Photo By スポニチ

 今永昇太投手擁するカブスのクレイグ・カウンセル監督は先発投手の中4日登板にこだわらない指揮官だ。昨季もブルワーズでコービン・バーンズ投手とフレディ・ペラルタ投手が30試合以上に先発したが、バーンズは23試合が中5日登板で、中4日は6試合しかなかった。ペラルタは19試合が中5日で、中4日が6試合がだった。近年強豪のドジャースやブレーブスもそうだが、ポストシーズンの10月をにらんで、先発投手をなるべくフレッシュな状態に保ちたいのである。

 一方で前任のデービッド・ロス監督が率いた2023年のカブスは中4日の方が多かった。エース左腕ジャスティン・スティール投手は15試合が中4日、9試合が中5日、ジェームソン・タイヨン投手は16試合が中4日、6試合が中5日だった。その影響もあってか、昨季のカブスは9月に失速した。

 今季はカウンセル監督の方針の下、中5日が増える見込み。それが可能になるほど先発投手の層も厚い。開幕投手はスティールで、第2戦はベテランのカイル・ヘンドリックス投手、第3戦は左腕のドリュー・スマイリー投手かジョーダン・ウィックス投手、第4戦のシカゴ地元開幕は今永昇太投手、第5戦は第3戦で投げなかった投手か、他にもヘーデン・ウェスネスキ投手、ハビエル・アサド投手といった若手も候補者だ。オープン戦で14イニングに投げて防御率0・64と好調なベン・ブラウン投手も使える。オープン戦のウォームアップ中に腰を痛めリハビリ中のタイヨンもいずれ戻ってくる。

 トミー・ホットビー投手コーチは「開幕した時のローテーションで、最後まで行くと決まっているわけではない。動かせる投手がいるし、彼らは違う使われ方でも投げられる。フレキシブルに起用できる」と言う。例えばスマイリーはブルペンに置いてオープナーの後に長いイニングを投げさせてもいいし、1イニングだけ投げても良い。カブスはドジャースとは開幕後3つ目のシリーズで対戦。今のままの順番なら今永は3試合目の7日のデーゲームに中5日で登板することになる。ドジャースの大谷翔平投手との初対決にも注目が集まる。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月24日のニュース