阪神の育成外国人2投手が入団会見 ホセ・ベタンセスは「最速160キロ」豪腕アピール

[ 2024年3月24日 05:15 ]

入団会見でガッツポーズをするホセ・ベタンセス投手(左)とアンソニー・マルティネス投手(撮影・中辻 颯太)
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 阪神は23日、1月にドミニカ共和国で実施したトライアウトで獲得した育成選手のホセ・ベタンセス投手(24)、アンソニー・マルティネス投手(24)の入団会見を兵庫県西宮市内の球団施設で行った。年俸はともに300万円(推定)で、背番号はベタンセスが「131」でマルティネスが「132」に決定。今後は2軍寮「虎風荘」で生活し、若虎の一員として研さんを積む。

 ベタンセスは、黒のスーツにグレーのネクタイを締めてマルティネスとともに入団会見に臨んだ。特徴的な長い口ひげに加え、体重は100キロ超え。いかにもパワーがありそうなドミニカンは、「(最速は)160キロ、平均は155キロ」と自慢の直球をPRした。
 変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームを駆使する救援タイプの右腕。23年までアストロズ傘下でのプレー経験はあるものの2Aまでと、粗削りな部分は多い。それでも球団はポテンシャルの高さを評価。ベタンセスも一日も早い支配下登録昇格を果たし、ジャパニーズドリームをつかみ取る決意を口にした。

 「ここにいる限りは支配下を目指して1軍で活躍して良い成績を残すことが目標。まずはそれを目標にやっていきたい」
 来日した前夜に「虎風荘」へ入寮してステーキ、フライドポテト、白米を食べ「凄くおいしかった」と笑みを浮かべた。この日は会見後に早速、室内でキャッチボールやダッシュで調整し、1軍のオープン戦も生観戦。「100%の力を出してチームの勝利に貢献したい」。異国の地で才能を開花させる。 (石崎 祥平)

 ◇ホセ・ベタンセス 1999年10月17日生まれ、ドミニカ共和国出身の24歳。17年から23年までアストロズ傘下のマイナー。米独立リーグ通算120試合で5勝15敗12セーブ、防御率7・57。1メートル83、102キロ。右投げ右打ち。

≪マルティネス「マルちゃん」と呼んで≫1メートル90の右腕・マルティネスは「マルちゃんと呼んで」と愛称をリクエストした。今季2年目で同じドミニカ共和国出身のミエセスが「ミエちゃん」と呼ばれて親しまれており、チームに一日も早く溶け込むつもりだ。最速154キロの直球を主体に、得意球のカーブを織り交ぜる。「どのカウントでも使えるカーブが自分の特長。日本の野球は凄く組織的でルールにのっとったきれいな野球という印象。100%の準備をしているので、応援してもらいたい。ガンバリマス!」とあいさつした。

 ◇アンソニー・マルティネス 2000年1月10日生まれ、ドミニカ共和国出身の24歳。21、22年にカブス傘下のマイナーで通算31試合に登板し5勝4敗5セーブ、防御率5・60。1メートル90、79キロ。右投げ右打ち。

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