頼れる守護神が間に合った!巨人・大勢 今季1軍初登板で最速157キロ 1回1失点も連投テストへ

[ 2024年3月24日 05:20 ]

オープン戦   巨人1-1楽天 ( 2024年3月23日    東京D )

<巨・楽>9回から登板した大勢(撮影・篠原 岳夫)
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 間に合った。右ふくらはぎ痛で離脱していた巨人・大勢が、今季1軍初登板。1―0の9回。背番号15が東京ドームのマウンドに上がると待ち望んでいたファンから「大勢コール」が起きた。

 「いろんな人のサポートのおかげ。感謝しながら、ファンの皆さんも後押ししてくださったので、期待に応えようとマウンドに上がりました」

 先頭の代打・小郷を156キロ、伊藤裕をこの日最速157キロの直球で2者連続空振り三振に斬った。2死から代打・鈴木大に左翼線二塁打され、島内に同点の右前適時打を許すなど1回2安打1失点。それでも1軍のマウンドに帰ってきたことが何よりの朗報だった。杉内投手チーフコーチは開幕守護神について「2軍には落としたくない。あれだけのボールを投げるんで、僕は任せたい」と説明。7回はドラフト1位・西舘(中大)、8回は中川、9回は大勢の「勝利の方程式」構想を持つ阿部監督も「そうしたいと思っている」とし、24日の楽天戦で連投テストし最終判断する意向だ。

 1軍スタートした春季宮崎キャンプ中の2月7日に右ふくらはぎを痛めて離脱。ファームではフォーム改造に着手した。走者なしでは、セットポジションから大学時代以来のノーワインドアップへ。「並進運動(前方への体重移動の動き)の時に前傾気味だったので」と代名詞だった軸足の右かかとを上げる「ヒールアップ」投法もやめ、負担を軽減するフォームに修正した。

 ファンも待ち望む守護神としての帰還。「しっかりアピールして開幕戦のベンチに入れるように頑張ります」とオープン戦最終戦に臨む。(青森 正宣)

 【大勢復帰の経過】
 ▼2月1日 宮崎で1軍キャンプスタート。初日にブルペン入り

 ▼同7日 足をつった影響で別メニュー調整

 ▼同8日 右ふくらはぎ痛のため一時帰京

 ▼同13日 故障班に合流

 ▼3月7日 ジャイアンツ球場でシート打撃に登板。最速155キロをマーク

 ▼同13日 2度目のシート打撃に登板

 ▼同16日 イースタン・リーグ楽天戦で実戦復帰。1回無安打2奪三振で無失点。最速157キロを計測

 ▼同22日 1軍合流

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