巨人・菅野 浪人時代の恩人・王建民氏との秘話「それがあって台湾で投げたいですって監督に直訴した」

[ 2024年3月3日 22:10 ]

親善試合   巨人0―0楽天モンキーズ ( 2024年3月3日    台湾D )

<巨人vs台湾・楽天>試合後に引き揚げる菅野(中央)、岡本和(右)ら巨人ナイン (撮影・西川祐介)
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 球団創設90周年と台北ドームの開場を記念し、台湾で1軍初となる対外試合を行っている巨人は3日、楽天モンキーズ(台湾楽天)と対戦し、先発の菅野智之投手(34)、2番手で当番の山崎伊織投手(25)が力投を見せるなど0―0のスコアレスドローだった。前日の中信ブラザーズ戦は4―1で勝利。台湾遠征を1勝1分けで終えた。

 2月24日の広島戦(1回無安打無失点)以来、今季2度目の実戦登板となった先発の菅野。毎回ランナーを背負うも、要所を締める投球で3回34球4安打4奪三振無失点だった。

 菅野は試合後に登板を振り返り「ツーシームは良かった。真っすぐが良くなかったね。カットは良かったけど。三振は全部カット」と自己評価。まだ、調整段階ということもあり、無失点という結果を受け今後を冷静に見据えた。また台湾については「凄い独特の雰囲気で台湾の応援すごいなという印象。なかなかこういう機会ないので先発できて幸せでしたし、個人的には沢山課題も出た。でも結果的にゼロで抑えることができて、次につなげていきたいなと思います」と明るい表情で語った。

 今回の台湾遠征で再会を楽しみにしていた前日に対戦した中信ブラザーズの王建民(ワン・チェンミン)投手コーチ。日本ハムからのドラフト指名を拒否して自身が浪人時代の12年に、アリゾナ州の施設でともにトレーニングを行って技術指導を受けた恩人。再会を振り返り「まだまだ頑張ってね」などと言葉を交わしたという。

 関係者を通じて王建民氏から「ビデオメッセージをもらったの。“頑張ってね”って。日本語で」「それがあって台湾で投げたいですって監督に直訴した」と明かした菅野。台湾の地で恩人からパワーをもったチームの大黒柱は、自己最少となる4勝に終わった昨季の巻き返し、そして「優勝」の2文字を目指して調整を続けていく。

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