カブス今永昇太 メジャー第1投投じる前にピッチクロック違反でボール宣告「自分の勘違い。反省点」

[ 2024年3月3日 08:54 ]

ドジャース戦でオープン戦初登板したカブス・今永(AP)
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 カブスの今永昇太投手(30)が2日(日本時間3日)、敵地でのドジャース戦に先発してメジャーオープン戦初登板。ドジャースの大谷翔平投手(29)は欠場して初対決はお預けとなった。初回は3者凡退に抑えて落ち着いた立ち上がりを見せたが、2回に3ランを被弾。2回1/3を3安打3失点ながら5三振を奪って見せ場もつくった。

 ドジャースベンチでは山本由伸投手が見守る中、山本と同じ背番号18のユニホームに身を包んだ今永が先発。ドジャースの1番ロハスに対し、初球を投じる前にいきなりピッチクロックの違反でボールを宣告される場面がった。

 イニング間のインターバルは2分以内と定められているが、今永によると投球練習の最後の1投を投じるまでに40秒を切っていたとみられる。今永はそのルールを知らなかったようで「そのルールの確認を自分でもはっきりしていなかったので、実戦の中でそういうことが起これば、次は気を引き締めて取り組めますし、そこが確認できただけでもよかったです。40秒以内にラストボールを投げないと次のバッターの初球がボールから始まるということで。そこは2分以内に終わればいいと思っていたところが自分の勘違いではあったのでそこは反省点です」と説明した。

 それでも動揺することなく、ロハスは内角高めに投げた直球を左翼フェンス際まで運ばれたが、左飛に打ち取った。2020年にMVP受賞経験のある2番フリーマンはフルカウントからコースはやや甘めながらこの日最速となる94マイル(約151キロ)の直球で空振り三振を奪った。3番スミスは初球の直球で詰まらせて右飛に打ち取り、初回は3者凡退で切り抜けた。

 2回は先頭の4番マンシーにカウント2-2からスライダーを右前に運ばれて初めて安打を許した。5番テオスカー・ヘルナンデスは内角直球で詰まらせて二塁へのゴロに打ち取ったが、二塁への送球が間に合わずにセーフ(記録は安打)。無死一、二塁とピンチを広げた。そして、続く6番パヘスに内寄りに甘く入った直球を仕留められて3ランを被弾した。その後は7、8、9番を3者連続三振に仕留めて大崩れはせず、立て直した。

 3回もマウンドに上がり、1番ロハスをフルカウントからチェンジアップで空振り三振。球数が41球に達したところで降板となり、敵地ながら一部の観客から拍手が送られた。

 今永は登板を振り返り「スプリングトレーニングとはいえ、いい結果が出なかったことに対しては物凄く悔しい気持ちです。(3ランは)ストレートは自分の中では走っていたつもりではいたんですけど、ああいうふうにはじき返されてしまった。これはしっかりと変えなければいけないと思って、変化球をバランス良く投げていった。そういう点はよかったと思います。もっと力を抜いて楽にファウル、カウントを取れれば自分としても余裕を持って1球1球投げられる。今は全力で全てを出しにいっている感覚なので、そういったところがもう少し調整できればと思います」と振り返った。

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