日本ハム・今川 高校後輩の阪神・門別からフェン直二塁打「意地を見せられたかな」

[ 2024年3月3日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム3―2阪神 ( 2024年3月2日    札幌D )

<日・神>今川は中越え二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 同門対決に心が躍った。日本ハム・今川優馬外野手(27)が2日、阪神とのオープン戦(札幌ドーム)に「2番・左翼」で出場し、母校・東海大四(現東海大札幌)の後輩で、阪神の先発左腕・門別啓人投手(19)とプロ初対決が実現。4回に中越え二塁打を放つなど、2打数1安打と先輩の威厳を示し、レギュラー獲りへきっかけの一本にしていく。

 昨年10月に宮崎で行われたフェニックス・リーグでのこと。久しぶりに対面した今川は、高校の8学年後輩の門別の体が一回り以上大きくなった成長に驚き「1軍で対戦したいね」と声を掛けた。そこから約5カ月。札幌の地で現実となった。

 「めちゃめちゃいい球を投げていた。今日は高校の(大脇英徳)監督も見に来ていたので、お互いに良いところを見せられた」

 一昨年に円山球場で行われた夏の南北海道大会準決勝に応援に駆け付けるなど、普段から交流があるが、マウンドに立つ光景は初めて。初回の第1打席は142キロの高め直球で一邪飛に打ち取られ、「差し込まれました」と苦笑いだったが、“リベンジ”は先頭打者で迎えた4回だ。今度は145キロの高め直球を捉え、中堅フェンス直撃の二塁打。「あれを本塁打にできないのは門別君の真っすぐに押されたのかな。僕のパワー不足」と称えつつ、「首を振って真っすぐだったので。先輩の意地を見せられたかな」と少し誇らしげだった。

 昨季日本一のチームの中で岡田監督の期待も高く、先発ローテーション入りも狙う19歳の門別。一方で、自身も春季キャンプは2軍で過ごし、レギュラーを狙う立場で「陰ながら応援しつつ、僕も負けられない」と鼻息は荒い。後輩からの一打を上昇へのきっかけにする。(田中 健人)

 ▼阪神・門別(今川と対戦)それが一番悔しいかもしれません。試合前には“お互いケガなく楽しもう”と話しました。(打たれたのは)力んだ分っていう感じです。

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