DeNAドラ4・石上 開幕スタメン見えた!4打数4安打大暴れ 度会と新人コンビ先発なら球団8年ぶり

[ 2024年3月3日 05:30 ]

オープン戦   DeNA3―5ソフトバンク ( 2024年3月2日    北九州 )

<ソ・D>8回、この日4安打目となる左前打を放つDeNA・石上(撮影・成瀬 徹)
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 気温5度の北九州でDeNAのドラフト4位・石上(東洋大)が熱く燃えた。4打数4安打1打点の大暴れ。いずれも異なる4投手から放ち「追い込まれてもしっかり振れた一打もあった。ミスショットせず打っていきたい」と声を弾ませた。

 魅力が詰まった一打は2―2の5回無死一、三塁での第3打席だった。大津のチェンジアップを打ち損じて三塁前に転がすも、俊足で内野安打とした。2回には左腕・大関の直球を中前打。4回は古川の直球を逆らわず左前に運ぶと、8回にも左腕・松本晴の外角直球を左前打と止まらない。今春の実戦では30打数13安打、5打点、打率・433となり猛アピールは続く。

 50メートル6秒0の足に遠投120メートル。加えて逆方向にも一発を放つ力を持つ。この日は二塁でプレーしたが、本職は遊撃手。同位置は昨季新人で開幕スタメンを勝ち取った林を筆頭に、大和、京田らと厳しい競争となっているが、自慢の俊足堅守だけでなく、バットで最大のアピールだ。

 狙うは「長打も打てる俊足巧打」の万能遊撃手。3月29日の開幕・広島戦(横浜)のスタメンにドラフト1位の度会(ENEOS)とともに名を連ねれば、球団では16年の戸柱&柴田以来8年ぶりの2新人の開幕スタメンとなる。三浦監督も「ルーキーが結果を残している。ポジションを固定せず見ていかないと」と石上の活躍にうれしい悲鳴を上げた。

 絶好調のバットは、石井チーフ打撃コーチの金言が生きている。キャンプ中から「バットをセンターに向け、センターに向かって振り出せ」とアドバイスを受け、実践してきた。好成績に結びついた金言に「それから良くなった」と感謝。そして「一年を通して打てる打者がいい打者。現状に満足せず1試合に1本は打っていきたい」と続けた。遊撃での開幕スタメンの座は、十分手が届くところにある。(大木 穂高)

 ≪新人2人開幕先発なら球団では16年柴田&戸柱以来≫開幕戦で新人野手2人が先発出場すれば19年に阪神が1番木浪(遊撃)、2番近本(中堅)を起用して以来。チームでは16年に7番柴田(二塁)、8番戸柱(捕手)と、そろって出場して以来8年ぶりになる。

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