阪神・青柳が開幕投手最有力 「行けと言われたところで行くだけ」 8日ヤクルト戦から中6日ローテ

[ 2024年3月3日 05:15 ]

リラックスした表情で練習する阪神・青柳
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 阪神・青柳晃洋投手(30)が、今季の開幕投手の最有力候補に浮上していることが2日、分かった。右腕の次回登板が8日ヤクルト戦(甲子園)であることが判明。そこで問題がなければ、以降も中6日での調整登板を続け、巨人と東京ドームで戦う3月29日のマウンドに向かうことが濃厚。2年連続の大役を務める可能性が、極めて高くなった。 

 ベールに包まれてきた阪神の開幕投手構想が、ようやく浮き彫りになってきた。この日までに青柳の次戦登板が8日ヤクルト戦(甲子園)であることが判明。それ以降もシーズン同様に中6日の登板間隔で調整登板を続ければ、15日の中日戦、22日のオリックス戦とステップを踏み、29日の開幕・巨人戦へと向かうことになる。

 岡田監督は開幕投手について、5日からの甲子園5試合を終えた時点で決定することを示唆していた。春季キャンプ最終日の2月27日に「だいたい考えはあるけど。(先発ローテ候補が)甲子園で投げてからや」と発言。意中の選手が問題なく投げられるかどうかをチェックするためで、2月17日の楽天との練習試合で右臀部(でんぶ)の張りを訴えた青柳が、8日ヤクルト戦で一定の成績を収めれば、当確ランプがともる見込みだ。連覇を狙うシーズン最初の試合であり、相手エースが登場する「金曜日」を、21、22年の最多勝右腕に託すことになる。

 青柳とともに開幕投手の本命とされてきた昨年のMVP右腕・村上の次戦は、5日楽天戦。こちらは中6日で登板していけば開幕2カード目のDeNA戦の初戦、4月2日(京セラドーム)でシーズン初戦を迎えることになる。岡田監督はこれまでに「俺らは6連戦しか見ていないから」と語り、週の最初のゲームを重視する戦略を口にしていた。安定感がある村上を「火曜日」に配置することで、中継ぎの消耗を抑える狙いがありそうだ。

 青柳はこの日、甲子園での残留投手練習に参加。今後について問われると「どこを投げたいとか、いつ投げるというのは、あくまで監督が決めること。僕たちは行けと言われたところで行くだけ。今年はそういうスタンスで頑張ります」と語るにとどめた。

 その一方で、自らの状態については冗舌だった。「(球速は)上がるんじゃないですかね。宜野座の(スピード)ガンは例年に比べて時期的に速かった。145(キロ)とか146くらいだった。例年だったら40にいくかいかないくらい」と例年以上の仕上がりを自覚するほど。9年目の今季は、2軍落ちを経験して8勝6敗にとどまった昨季とは異なる雰囲気が漂う。エース復権の時は近い。

《昨年は6回途中1失点で白星》
 ▽青柳の開幕投手 22年に矢野監督から指名されるも、直前の新型コロナ感染で断念。翌23年3月31日のDeNA戦(京セラドーム)で初の大役を務めた。2回に自己最速タイの149キロを計測するなど、4回まで完全投球。5回2/3を2安打1失点の快投でチームを6―3の勝利に導き、自身も白星を飾った。

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