巨人・秋広 広角3安打!全て適時打の大当たり!台湾史上最多3万7890人のファンに鮮烈お目見え

[ 2024年3月3日 05:30 ]

親善試合   巨人4―1中信 ( 2024年3月2日    台北D )

<巨人・中信>7回、秋広は適時打を放つ(撮影・西川祐介)
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 巨人は2日、球団創設90周年と台北ドームの開場を記念した中信ブラザーズとの親善試合を行い、4―1で勝利した。対外試合で結果を残せていなかった秋広優人内野手(21)が3本の適時打を放ち、激しい外野手争いでの逆襲へ向けて強力なリスタートを切った。台湾プロ野球最多となる満員御礼3万7890人のファンの前で躍動。3日は同球場で楽天モンキーズと対戦する。

 打のMVPに選出された秋広は、らしさ全開でグラウンドでのインタビューに答えた。求めに応じて「我愛(ウォーアイ)台湾!(台湾を愛しています)」と5度も絶叫しファンを沸かせた。

 初めて訪れた台湾で暴れた。昨年12月の開場以来初の満員御礼となり、3万7890人が詰めかけた台北ドーム。「9番・一塁」で先発出場した。2回2死一、二塁で三遊間を破る先制の左前適時打を放つと、6回の第3打席では右前適時打。さらに7回にも中前適時打で続いた。3安打3打点、全方向に打ち返し「積極的にいこうと思っていた。1試合で終わらせてしまったら意味がない。継続してアピールできるように」と引き締めた。

 試合前から主役だった。台湾メディアのマイクが10台以上、固定されたスタンドの前に、身長2メートルの秋広が立った。マイクが低過ぎたが、高さの調節が利かない。仕方なく両足を大きく広げて重心を下げた。顔の位置もマイクに近づく。規格外の男らしく、珍しい体勢のままインタビューを終え、出陣した。

 2月の対外試合は12打数2安打、打率・167に終わった。ドラフト3位の佐々木(日立製作所)や松原、オコエら外野を争うライバルがアピールする中、苦しんだ。キャンプ最終クールに、二岡ヘッド兼打撃チーフコーチから「下半身の使い方を工夫してみたら?」と助言をもらい、タイミングの取り方から見直して振り込んだ。

 阿部監督は「いい打撃ができた。彼の本職は外野だし、アピールしてもらうしかない立場」と評価したが、共同会見では愛弟子へ恒例のいじりも忘れなかった。「リプレーを見たんですけど、8回の守備で(一塁線を破られた)秋広の反応の悪さが凄く分かった。多分あの時チアガールを見てたんじゃないですかね」。これくらいはできて当たり前。それだけ、期待値は高い。(川島 毅洋)

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