ソフトB・甲斐、代打逆転決勝3ラン!OP戦チーム1号は「2人で苦労してきた」元同僚・DeNA森唯から

[ 2024年3月3日 05:00 ]

オープン戦   ソフトバンク5ー3DeNA ( 2024年3月2日    北九州 )

<ソ・D>5回、3ランを放った代打・甲斐はナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 好相性の地で開幕へ弾みをつける一発を放った――。ソフトバンクの甲斐拓也捕手(31)が2日、DeNA戦(北九州)の5回にオープン戦チーム1号となる3ランを放った。昨季までバッテリーを組んだ森唯からの一撃。公式戦では打率4割を超えている同球場で、正捕手の座は譲らないとばかりに打撃でアピールした。小久保ホークスのオープン戦初陣を白星で飾り、対外試合で負けなしの5連勝となった。

 1点を追う5回2死一、三塁で代打として登場した甲斐がバットで快音を響かせた。守護神と捕手の立場で苦楽をともにしてきた昨季までの同僚・森唯との対戦だった。

 追い込まれてからのカーブを完璧に捉えて左翼席に運ぶ逆転3ラン。「去年までバッテリーを組んでいて、話し合ってやってきたことが多くある。2人で苦労してきた部分もたくさんある。僕のいいものを森さんに見せることができて良かったかなと思います」と感慨深く話した。

 北九州はレギュラーシーズン通算10試合で打率・429、4本塁打、12打点と相性抜群の球場で「北九州でこういった結果になってるのはうれしいと思います。分からないですけど、好きなんじゃないですかね」と話した。ただ、それ以上に現在の打撃の状態に「いい感じでできていると思う。変わらず続けていければ」と手応えを感じている。

 2月28日の西武との練習試合(宮崎・アイビー)では、2打席とも走者を二塁に置いた場面で逆方向にタイムリーを放った。小久保監督からも「今日みたいなバッティングを1年したら、打率2割6分、7分ぐらい打てる」と高く評価された。そして、チームのオープン戦1号と2戦続けてバットで猛アピール。指揮官は「ホームランはいらんけどね。北九州に来ると打つらしい」とジョークを交えつつ温かい目を向けた。

 この日の甲斐は途中出場で、捕手は今季から捕手一本で勝負する谷川原、打撃で進境を見せている海野が務めた。ベストナインに3度、ゴールデングラブ賞にも6度輝き、昨季139試合に出場した甲斐が正捕手の大本命だが、小久保監督はレギュラーを確約していない。「アピールしないといけないし、結果を残さないといけない。やるべきことをやって1年戦う準備をしていきたいと思います」と力を込めた。

 4年ぶりのV奪回へ。扇の要として期待される背番号19が、開幕へ向けて充実した日々を送っている。(木下 大一)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月3日のニュース