太った選手がダメと決めつけるな!ブルージェイズ・マノアが怒りのツイートでスポーツマンシップ賞受賞

[ 2022年9月27日 09:31 ]

ブルージェイズのアレク・マノア(AP)
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 ブルージェイズのアレク・マノア投手(24)が男性用化粧品、洗面具メーカー「ドーブ メン+ケア」がスポンサーのスポーツマンシップ賞を受賞した。

 賞金はカナダドルで10万ドル。マノアはカナダで子供に団体スポーツに参加する機会を与える非営利団体「キッドスポーツ」に全額寄付している。26日(日本時間27日)AP通信が報じた。

 ことの発端は今月13日のレイズ戦。ブルージェイズの正捕手アレハンドロ・カークが1メートル73、120キロの小熊のような体で一塁から本塁まで全力疾走。その姿をハイライトビデオで見たモントリオールのラジオ番組司会者マシュー・ロスが「彼はスポーツにとって恥ずかしい存在。太っていて見てくれが悪い」とツイートし、からかった。

 これを見つけたマノアが激怒。「恥ずかしいのはマシューとかいう輩が、MLBでプレーした経験もないくせに、言いたい放題でステレオタイプの見方をまき散らしていること。8歳で10パウンド(約4・5キロ)ほど太った子供に、スポーツをやめろと言いたいのか。キーボードから離れろ。カークはこれからも、子供たちを励まし、偉大な選手になる夢を手助けしていく」とツイートしている。

 ロスはすぐさま投稿を削除、アカウントを閉じ、謝罪した。「ドーブ メン+ケア」は今回、アスリートのスポーツマンシップ賞のスポンサーになり、マノアが第1回の受賞者であると発表。体についての肯定的なメッセージを発し、特筆すべきスポーツマンシップだという。

 マノアは今季15勝7敗、防御率2・31の大活躍で、サイヤング賞候補にもなっているが、まだ2年目で年俸は70万6200ドル(約1億192万円)。カナダドル10万ドルは米ドルで約7万3000ドル(約1054万円)に値する。

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2022年9月27日のニュース