阪神・近本 3割30盗塁へ泰然自若「数字振り返るのはシーズン終わってから」 個人記録より勝利最優先

[ 2022年9月27日 05:15 ]

<阪神練習>ナインと並んでダッシュを行う近本(奥)(撮影・北條 貴史)
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 自身初となる3割30盗塁の記録を前にしても、阪神・近本は泰然自若だった。球団では08年の赤星憲広以来の達成となるが、個人記録よりもチームの勝利が最優先。普段通りのスタンスで、27日から始まるヤクルト2連戦での必勝を誓った。

 「目の前のプレーに集中することを積み重ねてきた結果の数字なので。数字を振り返るのはシーズンが終わってからすること。とにかく意識せずにやっていく」

 とはいえ、記録達成はそのまま勝利への近道となる。今季も走攻守の全てでチームをけん引。8月中旬から下旬にかけて新型コロナウイルス感染による戦線離脱を余儀なくされたが、9月は月間打率・313、2本塁打、5盗塁で真価を発揮している。残り3試合で打率・297、29盗塁。最多安打のタイトルも中日・岡林、中野、DeNA・佐野、ヤクルト・村上と熾烈(しれつ)な争いを繰り広げており、モチベーションが尽きることはない。

 「今までもそうですけど、僕たちにできることは目の前の一試合に向けてしっかりと準備をして臨むことだけ。勝つことを目指して戦いますけど、ゲーム差がどうとかは気にせずに」

 目標はただ一つ。CS進出へ1敗も許されない状況で、背番号5が猛虎のラストスパートを担う。(石崎 祥平)

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2022年9月27日のニュース