阪神3位浮上 矢野監督「ヤギにとってもチームにとっても大きな1勝」「明日も勝ちます」

[ 2022年9月27日 22:26 ]

セ・リーグ   阪神4―1ヤクルト ( 2022年9月27日    神宮 )

<ヤ・神>ファンに手を振り、引き上げる矢野監督(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 阪神が効果的に得点を挙げ、優勝を決めたヤクルトに勝利した。初回に中野が先頭弾。5回に大山、原口の連続適時打が生まれ、突き放した。

 先発の青柳は6回1失点でハーラートップの13勝。登板8試合ぶり勝利で、13勝以上で権利を得る勝率、防御率を入れた投手3冠をほぼ手中に収めた。

 チームは崖っぷちからの2連勝で、試合がなかった3位・巨人と、67勝71敗3分(勝率・486)で、完全に並んだ。阪神と巨人は残り2試合。この日試合がなく、残り3試合の広島は3位と0・5ゲーム差の5位に後退した。

 試合後の矢野監督と報道陣のやりとりは以下の通り。

 ―青柳は苦しんだ期間もあった。
 「ちょっと長すぎたけどね。ハハハ。今日も立ち上がりは慎重というか。勝ててないということで、思いきりいきにくいし。もちろん、(CSへ向けて)1個ずつ勝たないといけないというのを分かっているから、(立ち上がりは)そんなに簡単にいけるところじゃないけど。でも、前半に粘ったから勝てたというのはあると思う。これで最多勝もほぼ、(最優秀)防御率もなのかな?、どっちも獲れることになったから、最後の1個、勝つか勝たないかは、チームにとっても、ヤギ(青柳)にとっても大きかったと思う。12勝のまま止まるより、苦しいけどもう1個勝ったのは価値がある」

 ―湯浅を含めて投手陣が村上に仕事をさせなかった。
 「しっかり向かっていった結果だと思う。慎重にというか、ここ(神宮)は、(打球が)上がると行っちゃうんじゃないかなっていう球場なんでね。みんな、攻めながらも丁寧にという投球をしてくれたんじゃないの」

 ―中野が先制パンチ。
 「もちろん、流れをつくってくれた1点になったとは思うけど、今日はバントが決まった後にタイムリーとか、向こうの四球もあったけど、効果的にいけた部分はあったかなと思う」

 ―原口は5年ぶりの送りバント。
 「そうなん?でも、いつも練習をよくしてるしさ。アイツの野球に対する姿勢は、ホントに尊敬に値するんで。どんな場面でも、ベンチにいても、ずっと声を出してるし、練習の時からすごいしね。あんだけ野球に向き合ってやれる選手はすごいなと思うけど。どんなことやっても、フミ(原口)なら納得させてもらえるというか。どんな状況になってもやってくれるという期待を持たせてくれるんで、バントも迷いなく出せたけど」

 ―9月は特に原口の活躍が大きい。
 「まあね。マルテとどっちをどう使うかっていうのはずっと頭にありながら、フミ(原口)を使うことで、マルテも大事なところでということもできるし。フミを頭から使いたい思いもあるし、下げる理由がないような働きをしてくれてる。原口の貢献度は、しっかりしたもの出してくれている」

 ―岩崎は危なげなかった。
 「明日もあるし、あと2戦もヤクルトなんで。そういう意味では、投手陣もいい流れで明日以降向かっていける形を自分たちでつくってくれた」

 ―3位タイに浮上。
 「いやいや、終わってからが大事だから。もちろん今日勝たないと苦しくなることは分かっていた。うちの方が日程が早いんだから。明日も勝つしかないというか、勝てばチャンスを大きく広げる1勝になると思うのでね。明日も勝ちます」 

続きを表示

2022年9月27日のニュース