M4だ!ソフトB・今宮「全て勝てば優勝」 藤本監督「もっと!もっと!もっと!後押しお願い」

[ 2022年9月27日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2-1ロッテ ( 2022年9月26日    ペイペイD )

<ソ・ロ>8回、今宮の適時打に盛り上がるソフトバンクベンチ(撮影・岡田 丈靖)
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 首位・ソフトバンクはロッテを2―1で下し、3連勝で優勝マジックを4とした。試合は終盤までもつれ、同点の8回に今宮健太内野手(31)が決勝の中前適時打。2年ぶり13度目のクライマックスシリーズ(CS)進出も決まった。試合後の今季本拠地最終戦セレモニーでは、藤本博史監督(58)が2年ぶりリーグ制覇を目指し、最後まで全力で戦い抜くと力強く誓った。

 
 2年ぶりのリーグ制覇への執念を選手会長がバットで示した。

 「もう思い切るしかないと。強い気持ちで結果(的に)詰まってくれて良かった。全て勝てば優勝。全員そこを求めてます」

 1―1の8回。ロッテの3番手・東條に打線が襲いかかった。1死から柳田、デスパイネが連打。2死一、二塁となり、今宮がカウント2―0から内角直球をしぶとく中前へ運んだ。二塁から柳田がヘッドスライディングで生還すると、ベンチは総立ちになった。

 振り過ぎない。「ああだ、こうだ考えず、来た球を打ったろう、振り抜いたろう」。これが今季の今宮の打撃テーマだ。来た球を素直に打ち返し、25日には7号2ランを放った。3試合連続で安打、打点ともにをマークし、打線を引っ張っている。

 佐々木朗から5回に足を絡めて1点を先制したが、直後の6回に追い付かれる嫌な流れだった。藤本監督は試合を決めた選手会長の一打を「今宮が魂を込めてよく決めた」と称えた。

 このロッテ4連戦を3勝1敗とし、今季のペイペイドームでの試合を40勝26敗と勝ち越した。試合後には今季最終戦のセレモニーが行われ、藤本監督が緊張の面持ちでファンに誓った。「今年、V奪還を目指し若手とベテランで一戦一戦、勝利を重ねてきました。残り5試合、福岡を離れますが声は届いています。もっと!もっと!もっと!後押しをお願いします」と、ほぼ満員で埋めた3万9562人のファンに最後のバックアップをお願いした。

 優勝マジックは4となった。泣いても笑っても残り5試合。オリックスが残り3試合を全勝すれば、1敗しか許されない。今宮は「自分たちの力で優勝をもぎ取りたい」と力強く誓った。(井上 満夫)

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