ロッテ・朗希 10勝届かず 今季ラス投6回1失点 成長3年目納得の終幕

[ 2022年9月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ1―2ソフトバンク ( 2022年9月26日    ペイペイD )

<ソ・ロ>5回、無安打で1点を失った佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 試合後のロッテ・佐々木朗は納得の表情だった。自身初の10勝目を狙った先発で6回2安打1失点と好投。同点でマウンドを降りたため白星は付かなかったが「10勝できたらよかったが、そこは大事にしていない。自分が目標にしているところがあるので、そういうところを(今後の)結果につなげていければいい」と振り返った。

 チームは接戦を落として3連敗。きょう27日にもCS進出の可能性が消える。残り4試合あるが、怪物右腕の登板予定はない。高卒3年目は20試合、129回1/3を投げて、9勝4敗、防御率2・02という数字で確定した。

 ファンの記憶に刻まれる一年だった。初めて開幕からローテーションに入り4月10日のオリックス戦で史上最年少で完全試合を達成。今季は自己最速の164キロも記録した。夏以降は疲労が抜けにくくなり、右手中指のマメで離脱もあったが、昨季終了後に「登板数は今年(11試合)の2倍近く、イニング(63回1/3)もそれぐらい投げたい」と自身に課したノルマはある程度達成。一方、中11日で先発したこの日は4盗塁を許し、唯一許した5回の1失点も三森に二盗、三盗を決められたことが原因だ。右腕は「10勝」にこだわりを持たないが「こういう試合を勝てる投手になりたい」と反省する。

 この日の最速は160キロにとどまったが、昨季の最速が159キロだったことを考えれば大きな成長といえる。「昨年より調子が悪い時のレベルも上がっている。相手を圧倒できるようなバランスを身に付ければ、もっと楽になる」。未完成な怪物だからこそ、さらなる飛躍が期待できる。(横市 勇)

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2022年9月27日のニュース