宮崎梅田学園、日本選手権切符! 創部初の同一年度で都市対抗とのW本大会出場

[ 2022年9月14日 06:00 ]

スポニチ後援第47回社会人野球日本選手権九州地区予選最終日   宮崎梅田学園5―2日本製鉄大分 ( 2022年9月13日    宮崎市久峰総合公園野球場 )

<日本製鉄大分・宮崎梅田学園>5―2で勝ち、3大会ぶり2度目の本大会出場を喜ぶ宮崎梅田学園の選手たち
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 九州地区3枠目の敗者復活代表決定戦は、宮崎梅田学園が日本製鉄大分を5―2で破り、3大会ぶり2度目の本大会出場を決めた。ベテランの中武亮(34)が3回に先制2点打、堤喜昭(36)が3、5回の適時打で3打点を挙げチームを引っ張った。堤は敢闘賞を受賞。宮崎梅田学園はJR九州、西部ガスとともに10月30日、京セラドーム大阪で開幕予定の日本選手権に出場する。

 この夏、3年ぶり2度目の都市対抗出場を果たした宮崎梅田学園が敗者復活戦を勝ち上がり、秋の代表の座も射止めた。同一年度の2大大会出場は2006年の創部以来初。高田昌宏監督は「信じられません」と快挙に目を細めた。ヒーローを問われて「スーパーおじさんたちが素晴らしかった」とベテラン2人を真っ先に挙げた。

 3回の先制点を叩きだしたのは入社13年目、コーチ兼任の中武だった。「若い選手がつないでくれたので気合が入った」と1死満塁で中前に運び2者を迎え入れた。さらに最年長36歳の堤が3点目の中前打で続き、5回2死二、三塁はダメ押しの2点打。「(代表決定戦の)西部ガス戦でエラー(一塁悪送球)したので何とか取り返したかった。スライダーを狙っていた」とこちらも胸を張った。

 2人は一般の運転教習ではなく修了検定、卒業検定を実施する技能検定員。仕事と野球を両立させるお手本のような存在だが「3年目まで物凄くつらくて何度もやめようと思った」と中武。夏の繁忙期は朝8時から夜9時までの業務を終えてやっと個人練習の時間が始まる。だが、そんなハンディを乗り越えての2大大会ダブル出場だ。

 「会社とチームの悲願“全国1勝”のチャンスがまたもらえた」と堤。中武は「出るだけじゃなく今度は絶対勝つ」。運転教習のスペシャリスト2人が大舞台でもチームをけん引する。 (中島 泉)

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2022年9月14日のニュース