5位転落の広島 誤算は森下…6回の続投裏目にも佐々岡監督「森下はうちで一番安定した投手」

[ 2022年9月14日 23:08 ]

セ・リーグ   広島5-6阪神 ( 2022年9月14日    甲子園 )

<神・広>9回、ベンチから試合を見守る森下(手前)(撮影・平嶋 理子)
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 広島は14日の阪神戦に5―6で競り負け、5位に転落した。阪神との同率3位浮上を逃し、クライマックスシリーズ(CS)進出圏の3位から2ゲーム差へ逆戻り。誤算は4月以来、今季2度目の中5日で先発マウンドへ送った森下暢仁投手(25)だった。

 1、5、6回に得点した直後にことごとく失点。立ち上がりは変化球が決まらず、2~4回を3イニング連続の3者凡退に抑えても波に乗り切れない。2度の同点を許し、6回は1死からの3連打で逆転されたところで降板した。1死一、二塁からの梅野との勝負では初球から続けた直球を6球目で捉えられ、右中間三塁打を浴びた。

 自己最多を更新する11勝目を目前に4試合未勝利の足踏み。前回8日の中日戦から2連敗で8敗目が付き、「勝たないといけない試合を2つ落とした。何とか残り試合を投げさせてもらえるところで結果を残したい。それだけしかない」と言葉を絞り出した。

 佐々岡真司監督(55)は「点を取った後に取られるのは流れが悪くなる。2回以降は持ち直した感じがしたが…」と振り返った。6回の攻撃では森下への代打として松山をネクストサークルに待機させたところで会沢が一時勝ち越しの中前適時打。代打策を見送り、森下の送りバントが失敗するという勝負のあやもあった。

 「状況によっては(代打を)準備していた。(勝ち越したので)まだいける、と判断した。森下はいまうちで一番安定した投手。点が入れば当然(続投で)いく」

 残り8試合で逆転CSは厳しくなった一方、阪神との直接対決はまだ2試合が残る。「あと8試合を勝つしかない。そういう気持ちで戦うしかない」と懸命に前を向いた。

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2022年9月14日のニュース