U18侍・浅野 2打数2安打&好走塁で勝利に貢献!開幕4連勝でスーパーR進出決定

[ 2022年9月14日 04:00 ]

U18W杯1次ラウンド   日本10―0豪州 ( 2022年9月12日    レコム・パーク )

<日本・オーストラリア>初回無死一塁、黒田義信の犠打で三塁を陥れる浅野翔吾。この後悪送球で生還する
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 高校日本代表は12日(日本時間13日)、オーストラリアに10―0で5回コールド勝ち。1次ラウンド開幕4連勝でスーパーラウンド進出を決めた。今秋ドラフト上位候補の浅野翔吾外野手(3年=高松商)が、2打数2安打でチームトップの打率・583をマークし、好走塁で大勝に貢献した。13日(同14日)はB組1位突破を懸けて台湾と対戦する。

 打つだけじゃない。浅野が1番を打つ理由を、50メートル走5秒9を誇る俊足と野性的走塁センスで証明した。

 「三塁ベースがガラ空きだったので、躊躇(ちゅうちょ)なくいきました」

 初回だ。先頭として左前打で出塁。続く黒田義信の投犠打で二塁に進むと、送球を受けた一塁手がもたつく間に、迷わず三塁を陥れた。さらに悪送球が重なり、一気に生還。快足で先制点を奪い、2回までに10得点を奪った打線の火付け役となった。

 「昨日、雑な走塁をしてしまったので、切り替えてできました」

 前日のパナマ戦では4―0の4回、左前打から“暴走”で二塁憤死。7回に追いつかれる展開に、馬淵史郎監督からはベンチで「あれで流れが変わった」と叱責(しっせき)されていた。同じ失敗は繰り返さない。この日は雨で開始が1時間遅れたが、走塁への意識を研ぎ澄まし、初回から相手のミスを見逃さなかった。1番打者として満点の仕事で勢いをつけると、2回には左前適時打し2安打。4試合全てで安打を放つなど12打数7安打4打点で打率はチームトップの・583、6得点と7安打は大会トップタイと快進撃をけん引する。視察した巨人・岸敬祐スカウトも「隙を狙う走塁は素晴らしい。野性的な勘も持っている」と称えた。

 試合前のランチでは、応援に駆けつけている右腕・宮原明弥の母千春さん(49)が、現地調達した白米8合をおにぎりにして、ナインに振る舞った。韓国のりを巻いた絶妙な塩加減に、高校通算68本塁打の浅野も「最高にうまかったです」とパワーに変えた。

 開幕4連勝でスーパーラウンド進出も決定。対戦成績が持ち越しとなるため、13日(日本時間14日)に対戦する3勝負けなしの台湾戦も勝って全勝で突破を決めたいところ。「どのチームとやっても1番として出塁して、チームにチャンスをつくっていきたい」。国際舞台で「ASANO」の名を知らしめ、初の世界一へ突っ走る。(北野 将市)

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2022年9月14日のニュース