U18日本代表・浅野 木製用フォームに手応えバッチリ「打球が上がるようになってきた」

[ 2022年9月9日 06:00 ]

シート打撃に臨む浅野翔吾
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 「第30回WBSC U18ワールドカップ」(9日=日本時間10日開幕、米フロリダ州サラソタ)に出場する高校日本代表は7日(同8日)、2回目の全体練習を行った。高校通算67本塁打の高松商・浅野翔吾は、昨年12月に直接指導を受けたマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が現役時代にプレーした球場での活躍を誓った。

 浅野が恩返しを心に決めた。9日・イタリアとの初戦など1次ラウンド3試合を戦うエド・スミス・スタジアムは、日米通算4367安打を誇るイチロー氏がヤンキース時代にオープン戦でプレーした場所でもある。

 昨年12月に同氏から指導を受けた世代No・1スラッガーは夏の甲子園後、同校の長尾健司監督を通じて長文のラインが届いたことも明かし「注目はしてもらっていると思うので、イチローさんから見て“教えたことやってくれているな”という思いを持ってくれるようにしたい」と覚悟をにじませた。

 今秋ドラフト1位候補は、木製バットへの対応もスムーズだ。鋭い打球を飛ばすために「甲子園で打っていたフォームだったら金属では対応できたんですけど、木に変わって、すり足で打つというのは技術的にもまだ打球が飛ばない」と、足を高く上げる打撃フォームに改良。巨人・岡本和などを育て上げた小坂将商コーチ(智弁学園監督)と二人三脚でつくり上げている。「打球が上がるようになってきた」と手応えもバッチリだ。

 海外生活の影響もあって体重はベストから2・5キロ減ったが、開幕までには戻す構え。レジェンド打者からの「全力の中で形をつくる。疲れたときに全力で振りにいく」の教えを体現し、1次ラウンドから豪打で世界を驚愕(きょうがく)させる。(北野 将市)

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2022年9月9日のニュース