落合博満氏 「人生変わった」入団3年目 首位打者の初タイトル獲得で一番覚えていることとは

[ 2022年9月9日 17:25 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が9日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。レギュラーに定着し、首位打者のタイトルを獲得した入団3年目の81年シーズンを振り返った。

 1978年にドラフト3位でロッテに入団した落合氏。社会人の東芝府中を経て、25歳シーズンが1年目となった。1年目は1軍で36試合に出場、打率.234、2本塁打、7打点。即戦力として期待される社会人出身の選手としては、物足りない結果となった。翌80年はオープン戦で負傷し、前期を棒に振ったが、後期は先発機会もつかみ、打率.283、15本塁打、32打点の成績を残した。

 迎えた3年目。落合氏は4月4日の西武戦(川崎)で「7番・二塁」で先発出場。4打数3安打2打点で勝利に貢献。西武の開幕投手、東尾修から右越えソロも放った。しかし、落合氏は「覚えてない。スタメンだったっていうのは覚えてるけども、何番だったとかっていうのは覚えてない。相手ピッチャー誰?その試合勝ったの?そういう記憶は全部飛んでいる」と苦笑いで振り返った。

 「7000打席くらい(実際は9257打席)入ってるわけだろう?それ全部は覚えてないよ。で、2300本ヒットを打った(正確には2371安打)、510本ホームラン打ったって言うけども、どこで何がどうなって打ってたとかってのは、そこまでは覚えていない」と落合氏。この年は127試合に出場し、日本ハム・島田誠、西武・石毛宏典と首位打者を争い、打率.326で初タイトルを獲得した飛躍のシーズンとなった。「山内さん(当時ロッテ監督)が“首位打者獲らせてやるよ”と言って、ゲームに(自分を)使わなくなったんだ、終盤戦ね。で、それだけは覚えている」と落合氏は回想した。

 首位打者となった打率だけでなく、33本塁打、90打点を記録。リーグを代表する選手となった。「(人生が)変わったんじゃないのかな。これで1軍にいられるのかなっていう。まあ、それで監督も代わったしね(82年から山本一義監督に)。タイトル獲れば獲ったでそういう扱い方されるっていう。でも給料は大して上がんなかったけどね」と落合氏。年俸は81年の540万円から82年は1600万円(金額は推定)となった。

 最後にそのシーズンで印象に残っていることを問われると「(84年に結婚した信子夫人に)“首位打者獲れるぞ!獲れるぞ!獲れるぞ!”って言われたっていうことくらいかな」と笑顔で振り返った。

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