落合博満氏 入団1年目に監督に「ぶん殴られる覚悟」で言った「放っておいてください」の真相

[ 2022年9月9日 17:16 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が9日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。ロッテ入団1年目を振り返った。

 1978年にドラフト3位でロッテに入団した落合氏。社会人の東芝府中を経て、25歳シーズンが1年目となった。1年目は1軍で36試合に出場、打率.234、2本塁打、7打点。即戦力として期待される社会人出身の選手としては、物足りない結果となった。「1年目は人に疲れた。どっちかいうと、人見知りなんでね、会話をするってこともないし、要するに人疲れ。練習は社会人の時の方が多かったような気がするんだけども、なんせ、(プロ入り後は)見る人、見る人、初めての人ばっかりでしょ。だから、どうやって接したら良いのか、どうやって話したら良いのかっていう、野球よりもそっちの方が疲れたね」と回想した。

 入団時の監督は山内一弘氏。その関係を問われると「山内さんはね、才能がありそうだなっていう人にはよく教える。教え魔でね、とことん付き合わされるっていう。まあそういうタイプ」と話した上で「山内さんからバッティングを教わったけども、ボールが飛ばなくなっちゃってね」と衝撃の事実を明かした。

 自分で理解し、その理論を落とし込めない以上、落合氏はある行動に出た。「ぶん殴られるの覚悟で“すみません。言っていること理解できないんで、もう放っておいてください”って言って、放っておかれたけどね」と平然と言ってのけた。

 合わなかった部分について「全部わかんなかった。で、バッティングを教えてもらったことないから。“こうやってやれば打てるよ”“こうやってやればうまくなるよ”って言われたって、ちんぷんかんぷん。言ってることが理解できないっていう。で、自分のものとそれを合わせていったらボールが飛ばなくなったから。“あー、もうこれじゃ駄目だな”って。もうそん時に、こんな世界入ってきて、ドラフト3位で、2年、3年したら、これはクビだなって。えらい苦労したなっていうのはある」と語った。

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