ノムさん&村上“ツーショット” ヤクルトと契約イラストレーターhico氏 新作イラスト先行公開

[ 2022年9月9日 05:30 ]

52号ソロを放ち生還した村上は両手を合わせて天を仰いだ(撮影・平嶋理子)
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 ヤクルトと契約を結ぶスポーツイラストレーター、hico(ひこ)氏(37)が村上宗隆内野手(22)の新作イラストをスポニチ本紙に独占先行公開した。6日の阪神戦で故野村克也元監督と並ぶ52号を放ち、天に向かって合掌した場面を切り取った一枚。節目のシーンをイラスト化してきた同氏は、日本人最多55号、そして日本記録60号も心待ちにした。 

 天を見上げて手を合わせる村上を、天国からノムさんが「見てたよ」と優しい表情で称える。きっと、喜んでいるはず――。hico氏は「絵じゃないと表現できないことを意識しています」と故人との“ツーショット”を描いた。

 18年からヤクルトと契約し「一野球ファンとして、印象に残ったシーンを描いています」とインスタグラムにヤクルト選手の躍動感あるイラストを随時掲載してきた。特徴を捉えたかわいらしいタッチが人気だ。新作は村上が6日に放った52号を選択。くしくもこの日、村上も自身のインスタグラムに、天に向かって合掌する写真を投稿。同僚のサイスニードが「MVP」とコメントするなど、胸を打つ名場面となった。

 「山田選手が村上選手に初めて会った時に“おでんくんに似ている”と言っていましたが、本当にそう。笑うと目がなくなるタイプ」。何度も描いてきた村上とは直接会ったことはないが、SNS上で交流。プロ1号のイラストを投稿後、本人から自己紹介のあいさつとともに「絵をください」とダイレクトメッセージが届いた。

 快諾すると、村上はその絵を自身のインスタグラムのアイコンに設定した。その後「リアル野球BAN」に出演してはしゃぐカットに変更。現在は昨年の東京五輪で金メダルを獲得後、山田をお姫様抱っこした様子を描いた一枚をアイコンで愛用している。22歳にして次々と球史を塗り替え、令和初の3冠王も狙える主砲だけに「凄い打者にアイコンに使ってもらっているのは幸せです」と作家冥利(みょうり)に尽きると感謝した。

 「55本や60本を打った時も描こうと思っている。楽しみにしています」とその時を心待ちにした。8月まで3カ月連続月間MVPと破竹の勢いの背番号55。描かずにはいられなくなる名シーンを、もっともっと生んでくれるはずだ。(青森 正宣)

 ◇hico(ひこ)埼玉県出身の37歳。似顔絵会社に勤務した後、独立。フリーランスのイラストレーターとして活動中。ヤクルト以外にも、日本ハム、Bリーグの千葉Jと契約。

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