若鷹軍団コロナショック一掃 野村大だ!谷川原だ!増田だ!藤本監督「ちびっこ軍団頑張ったね」

[ 2022年8月24日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク15-6楽天 ( 2022年8月23日    楽天生命 )

<楽・ソ>8回、谷川原が甲斐の適時打で生還、笑顔でベンチに迎えられる(撮影・篠原岳夫)
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 ソフトバンクは23日、楽天に15―6で大勝した。主力野手7人が新型コロナウイルス感染で離脱する中、スタメン出場した若手が躍動。5番で起用された野村大樹内野手(21)が初回に先制の2点打を放ち、谷川原健太捕手(25)は4安打4打点、増田珠内野手(23)も3安打と活躍した。今季初の先発全員安打、今季最多タイの20安打と打ちまくり、チームは4連勝を収めた。

 今季最多タイの20安打で15得点。主砲・柳田ら主力野手7人が離脱する緊急事態をはねのけ、藤本監督は「ヤングホークス、ちびっ子軍団頑張ったね」とご満悦だった。

 スタメンで起用された野村大、増田、谷川原の若鷹トリオが大暴れした。初回から楽天の先発・則本に襲いかかる。先頭の今宮、野村勇、グラシアルの3連打で満塁のチャンスをつかみ、1死後、5番に抜てきされた野村大が右前に先制の2点打。「気持ちで走者を還そうと。結果で応えられて良かった」と笑みをこぼした。さらに6番・増田の中前打などで2死満塁とし、8番・谷川原が一塁線を破る2点二塁打。初回は打者10人で6安打を集中し、一挙に4点を奪った。

 谷川原は師匠から譲り受けたバットで結果を出した。2日前、ペイペイドームのロッカールーム。自主トレをともにする柳田から「これ、使わないからゴンゾーやるよ」と言われた。「ゴンゾー」は80年代に人気だったお笑い番組「オレたちひょうきん族」でビートたけしが扮していた「鬼瓦権造」から付けられた谷川原のニックネーム。「むちゃくちゃ振りやすかった」というバットで3回にも右越え適時三塁打を放つなど、全て長打での4安打4打点と打ちまくった。「若手はチャンス。天狗にならずに柳田さんには“勝ちました”と連絡します」と笑った。

 柳田だけでなく牧原大、中村晃らも戦列を離れる事態に、藤本監督は試合前にファーム施設の所在地になぞらえて「筑後ホークスで頑張らな」と話していたが、終わってみれば今季初めての先発全員安打で快勝した。活躍した若手3選手の推定年俸はいずれも1000万円未満。谷川原が最高で950万円、野村大が700万円、3安打の活躍だった増田が660万円。3億円の則本をKOし、藤本監督は「このまま気持ちよくいってくれたらね」と満足げだった。

 この日は首位・西武も勝ったためゲーム差は0・5のまま変わらなかったが、若手の台頭は大きな収穫だ。 (井上 満夫)

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