広島 悪夢の5連敗5位転落…森下は苦渋の5回交代 河田監督代行「森下いなくなると、やばいことに」

[ 2022年8月24日 04:45 ]

セ・リーグ   広島4-5ヤクルト ( 2022年8月23日    神宮 )

<ヤ・広>5回、治療のためにベンチに自ら向う森下(中央)(撮影・久冨木 修)    
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 広島は23日のヤクルト戦(神宮)で痛すぎる逆転負けを喫し、連敗は5に伸びた。3試合連続完封に挑んだ森下暢仁投手(24)が初回に3点の援護を受けながら、5回2失点でまさかの降板。救援陣も粘り切れず、4―2の6回にケムナがピンチを招くと、代わった島内は村上に逆転3ランを被弾した。主戦格の右腕でも勝てず、借金は今季最多の7。5位転落だ。

 勝ち頭の右腕でも連敗が止まらない。救援陣が逆転を許し、借金が今季最多の7に膨らんで5位転落。球団初の3試合連続完封勝利に挑んだマウンドが一転、5回2失点で早期降板となり、森下は反省の言葉を並べた。

 「やっぱりカード初戦ですし、もう少し長いイニングを投げたかったです。後ろの投手には本当に申し訳ないと思います」
 試合は最高のムードで始まった。まだ明るい神宮にマクブルームがいきなり号砲を打ち鳴らす。初回1死一、二塁の好機で、石川が3ボールから投じた真ん中高め直球を強振。2試合ぶりの14号先制3ランは真っ赤な左翼席へ吸い込まれた。

 「3ボールまでいったので、気持ちを抑えながらゾーンに入って来たところを振り抜いた。チームのために得点できてうれしい」

 発熱で抹消となった秋山不在の不安を打ち消す一発。森下にとっても大きな援護で、初回を3者凡退で立ち上がり、連敗ストップと自身の11勝目に向かって視界は良好なはずだった。ところが、以降は制球に苦しみ、別人になってしまう。

 2回1死二、三塁、3回2死満塁のピンチこそ無失点で切り抜けたものの、4回2死満塁で山崎に左前打を浴びて22イニングぶりに失点すると、5回1死満塁ではマメの治療のため、いったんベンチへ。直後、長岡に中犠飛を許して2点目を失った。

 「投手にマメはつきものだけど、森下がいなくなると、やばいことになるので、今日は代えた。(佐々岡)監督に(指揮を)渡す前に投げられなくなると申し訳ないし、投手コーチと話し合って」

 森下の5回98球での降板を、監督代行を務める河田ヘッド兼外野守備走塁コーチはそう説明する。マメの影響か制球に苦しみ、右腕が与えた四球は今季最多の5個。7安打を許し、それでも2失点に抑えるあたりはさすがだが、勝利に結びつかなければ喜べない。

 「今日に関しては全然ダメ。こういう投球をしないようにやっていきたいと思います」

 誇り高き24歳。名誉挽回を誓い、勝負どころに視線を向けた。 (江尾 卓也)

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