どうした…阪神・青柳 連敗、3戦未勝利、2年ぶりDeNA戦黒星、6試合連続6回以下で降板 

[ 2022年8月24日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-4DeNA ( 2022年8月23日    京セラD )

<神・D>指で弾き上げたボールを見つめる青柳(撮影・北條 貴史) 
Photo By スポニチ

 どれだけ腕を振っても最後まで阪神・青柳の表情はさえなかった。5回3失点で3敗目。連敗は今季初で、3戦未勝利も今季最長。前半戦の無双状態からは小休止の感は否めない。

 「チームに迷惑をかけてしまい、申し訳ないです」

 降板後に球団広報に絞り出した言葉に強い責任感と募る悔しさがにじんだ。2位・DeNAとの3連戦の初戦を託され、序盤から苦投を強いられた。先頭の桑原にストレートの四球を献上するなど、初球から6連続ボール。神里の左前打で無死一、三塁を招き、佐野の二ゴロ併殺の間に先制点を与えた。

 2回2死一、三塁では投手の今永に左前適時打を浴び、3回も追加点を献上。毎回7安打を浴び、4回からの2イニングは無失点に抑えても不完全燃焼の105球だった。

 ゴロ凡打でテンポ良くアウトを量産していく本来の姿ではなく、ボール先行も目立った。矢野監督も「ちょっとコントロールがね。球の走りは良かったと思うけど、コントロールが定まってなかったんで。リズムをつくるところができなかった」と振り返った。

 6回以下での降板は6試合連続。特に最近2度は4回と5回で降りた。3試合連続完投も記録した春先の出色のパフォーマンスと比べれば失速気味にも映る。ただし、うち4試合はクオリティースタート(6回以上、自責3以内)を達成し、最低限の仕事も果たしている。打線の援護点との兼ね合いなど、歯車がかみ合うことを願うしかない。

 9日の対戦に続いてDeNAは宮崎、ソトの主力をベンチスタートさせてまで左打者を7人並べる“青柳対策”を敢行。変調の要因は自身の状態だけでない。それでも、投手陣の先頭に立って引っ張る立場は不変だ。指揮官も「頑張ってもらわなあかん」と奮起に期待する。エースに上り詰めるため、この壁も乗り越える。 (遠藤 礼)

 【データ】
 ○…青柳(神)が5回3失点で今季3敗目。DeNA戦の敗戦は20年9月23日以来2年ぶり。21年から継続中だった同カードの連勝が7でストップした。8月9日のDeNA戦から3試合未勝利(2敗)は今季最長ブランク。昨季は8月31日から9月29日にかけて5試合未勝利(3敗)。自己ワーストは7試合で、19年6月19日から8月13日(4敗)と20年9月3日から10月14日(5敗)の2度。
 ○…前回8月16日ヤクルト戦の4回4失点から2試合連続6回未満降板は、昨年8月31日から9月14日にかけて3試合連続5回降板(0勝1敗)して以来。

続きを表示

2022年8月24日のニュース