マエケン5勝目ならず 5回無失点も援護なし 2戦連続好投「ボールの感覚も良く、リズムよく投げられた」

[ 2021年7月10日 14:04 ]

タイガース戦で好投した前田(AP)
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 ツインズの前田健太投手(33)は9日(日本時間10日)、ミネアポリスでのタイガース戦で今季14度目の先発登板。前回ロイヤルズ戦で6回2安打10奪三振と今季ベストの投球を見せたが、この日も好調。3回まで1安打、スライダー、チェンジアップなどで13個の空振りを奪い6奪三振。4回先頭打者を歩かせたが、4番カブレラを2―2から85・2マイル(約137・1キロ)のチェンジアップで空振り三振、5番カンデラリオを83・7マイル(約134・7キロ)のチェンジアップで遊ゴロ併殺。5回は先頭打者のバットを折った打球が中前打となったが、7番マザラを83・1マイル(約133・7キロ)のチェンジアップでニゴロ、8番ショートを89・9マイル(約144・6キロ)の高め直球で中飛、9番ロジャースを80・6マイル(約129・7キロ)のスライダーで遊飛と、走者を一塁に釘付けにした。

 この試合、タイガースの走者に一度も二塁ベースを踏ませなかった。しかしながら5回を終えた時点で6度も3―2のカウントになり、球数が84球に達し、また、本人が疲労を訴えたこともあり、交代。0―0と打線の援護がなかったため、今季5勝目はならなかった。前田は5回を投げ、2安打2四球7奪三振。この日の直球の最速は92・1マイル(約148・2キロ)。試合はツインズが4―2で勝った。

 試合後の一問一答は以下の通り。

――今日の登板を振り返って。
 「前回に続いて投げているボールの感覚も良く、リズムよく投げられた。今日は球数が少し多くなったが、三振も取れた」

 ――監督が最後の回は疲労が出たと話していた。
 「少し本調子でない部分もあって、5回で降りてしまったけど、チームが勝てたので良かった。オールスターブレークで疲れをとって後半戦に向かいたい」

 ――疲れは腕なのか身体全体なのか。
 「身体全体ですね」

 ――今日球数が多くなったのは。
 「タイガース打線は去年から何度も対戦して、互いに駆け引きがある。毎回走者を出して、簡単に甘い球は投げられない状況だった」

 ――ピッチングが良くなったのは、投げている球そのものが良いのか、コントロールが良いのか。
 「両方かな。投げている感覚もいいし、打者の空振りを誘うようなところに投げられるようになってきた。悪いときは投げた瞬間にボール球というのが多くて振ってくれなかった」

 ――スタットキャストが、球種をチェンジアップと表示せずスプリッターとしている。投げ方を変えたのか。

 「勝手に変えられたんじゃないですか。これはチェンジアップじゃないと判断されたのかも」

 ――ハイソックスは今後も履き続けるか。
 「そうですね。前回良くて、今日は履こうか迷ったけど、前回良かったから履いておくべきだなと。今日も良かったから、長いパンツはロッカーからなくしてもらうようにします」

 ――2試合良い登板が続いた。
 「前回とは違って走者を出しながらだったが、出しても進めずにアウトを重なられた。違った内容の良いピッチングができた」

 ――6回も投げたいという気持ちはあったか。
 「しっかり話し合って決めた。異論はないです」

 ――中4日が続いた影響か。
 「それはないです。中4日は何回もやっていることで、それが影響したわけではない」

 ――球宴休みはどうするか。
 「家族とゆっくりすごしたい。ただ投手にとっては、休みが増えるわけではない。中5日、中6日で登板は続くので、野手みたいにがっつり4日試合がないとかではない。投手にとっては練習をしないといけないし、めちゃくちゃ間があくわけではない。ただ試合がないのでリフレッシュできる時間にはしたい」

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2021年7月10日のニュース