阪神・近本 値千金の適時打 19打席目で、やーっと天敵・戸郷撃ち「絶対に走者を還したいと思っていた」

[ 2021年7月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-1巨人 ( 2021年7月9日    甲子園 )

<神・巨(13)>  5回 2死二塁 中前適時打を放つ近本 (撮影・成瀬 徹)       
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 シーズンの後半戦から、その先のポストシーズンを考えても、阪神・近本にとっては価値ある一打となったはずだ。通算19度目の対戦で戸郷から初めて適時打を放った。

 「秋山さんがしっかりとバントを決めてくれていたので、絶対に走者を還したいと思っていた。少しバットの先だったとは思いますがいい追加点になったと思う」

 1点差に迫られた直後の5回2死二塁。1ストライクからカーブを中前へはじき返し貴重な追加点をたたき出した。チームは戸郷に対し、試合前まで救援を含め6度対戦し4勝を献上する苦手な存在だった。近本自身も試合前まで16打数2安打に封じられ、得点圏に走者を置いた場面でも3打数無安打だった。この日も前2打席で安打を放つことはできなかったが、直前の3回の打席で潮目が変わった。1死一、三塁でしぶとく二ゴロを放ち先制点。右腕から自身が奪った初打点だった。

 「どんな形でも先制点が欲しい場面でしたし、なんとか走者を還したいと思っていた」

 矢野監督も「(3回は)何とかチカ(近本)が食らいついてというか。(5回の適時打は)いい当たりではなかったけど食らいついていく気持ちがしっかり出たバッティングだった」と評価した。

 「3連戦の初戦を取れたことはチームとしてもすごく大きいし、前回の巨人戦は2、3戦目に負けてしまっているので明日(10日)また集中して、みんなで一丸となって戦っていきたい」
 きょうの相手先発は6月18日の対戦で2回KOしたメルセデス。難敵を打った勢いで、スカッと連勝だ。(須田 麻祐子)

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2021年7月10日のニュース