日本ハム・伊藤、“松坂流”練習法で直球復活 新人離れの多彩な引き出しで快進撃

[ 2021年7月10日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム6―1ロッテ ( 2021年7月9日    ZOZOマリン )

<ロ・日>今季7勝目を挙げた伊藤は全身で「7」ポーズ(撮影・長久保 豊)
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 【Hero's File】日本ハム・伊藤の侍ジャパン追加招集につながる快進撃のきっかけは神宮でのブルペン投球だった。5月14日のソフトバンク戦、同21日の西武戦はともに6回を投げ切れず降板。2試合続けて直球に精彩を欠いた。3度も繰り返せない。同28日の中日戦に向け、27日のヤクルト戦前に行ったブルペン投球。この時から軸足に体重を乗せる意識を持つために二段モーションを加えたのは知られた話だが、持ち味の直球を復活させるための練習を取り入れた。

 捕手が通常の位置から約2~3メートル後ろに座った状態で投球を繰り返した。伊藤はこれについて「真っすぐがあっての変化球という原点に戻りたい。ブルペンでもいつもは変化球ばかり投げているけど、真っすぐ主体で」と説明した。現役引退を発表した西武・松坂らも行う練習法。直球が捕手を突き抜けるイメージを養う効果があるのだ。

 屋外で捕手の後ろに十分にスペースがあるからこそできた練習法が奏功し、中日戦から破竹の6連勝。新人ながら引き出しは多い。(日本ハム担当・東尾 洋樹)

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2021年7月10日のニュース