牛島和彦氏　日本ハム・伊藤の制球力に脱帽　直球でも変化球でも“ここぞ”でミス犯さない

パ・リーグ   日本ハム6―1ロッテ （ 2021年7月9日    ZOZOマリン ）

＜ロ・日＞今季7勝目を挙げた伊藤は両手で「7」ポーズ（撮影・長久保　豊）
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　【牛島和彦　視点】伊藤は「ここぞ」という場面で制球ミスを犯さない。初回1死二塁では中村奨をフルカウントから外角低めの直球で見逃し三振。3回2死二塁でも、藤原に対して2ボールからの3球目の直球が外角低めにズバリ、だった。甘くなってはいけない場面で正確にコーナーを突く。その制球力を変化球でも発揮できるのだから恐れ入る。

　スライダーにフォーク、チェンジアップ。全ての球種がカウント球に、そしてウイニングショットにもなる。早めに追い込めるのも強みで、相手打者は的を絞れない。新人ながら侍ジャパンの一員。先発はもちろんロングリリーフもいける。四球で崩れる心配がないので「ここぞ」で救援するのも可能だろう。

　球界の将来を担うであろう2人の投げ合い。佐々木朗は、走者一塁でのクイックモーションでバランスを崩す課題がこの日も顔を出した。直球のシュート回転も目立ったが、素晴らしかったのは4回1死での石井への8球目。151キロ直球で見逃し三振を奪った。左打者の内角低め。このコース、このボールを磨いていってほしい。（スポニチ本紙評論家）