山本昌 48歳で新球習得 今季も使える「ジョーカー」

[ 2014年3月23日 08:59 ]

<中・楽>4回、西田に強襲打を打たれた山本昌

オープン戦 中日0―3楽天

(3月22日 ナゴヤD)
 困ったときの48歳だ。オープン戦初登板となった中日・山本昌が、楽天戦の4回から2番手としてマウンドへ。先頭の枡田をいきなり歩かせるなど最初は硬さも見られたが、走者を出してからの粘りを発揮し2回を1安打無失点。開幕ローテ入りは微妙ながら、いつでも試合をつくれるところを首脳陣にアピールした。

 「硬くなったわけじゃないけど、今思うと少し冷静さを欠いたかな。最初にノースリーになってびっくりした。(開幕ローテを)目指してはいるけど、まだイニング数も少ないし、もうひと頑張りして向かえたら」

 次の登板は、ナゴヤ球場で6連戦がある来週のウエスタン・リーグのいずれかの試合を予定。現時点ではローテの谷間や、他の投手が不振の時の起用が濃厚だ。ただ、2軍教育リーグを含め、ここまで実戦3試合で計8回無失点。次戦の内容次第では、まだ先発投手が確定していない開幕2カード目の阪神3連戦(京セラドーム)での先発の可能性もある。森ヘッドコーチも「投げたらいつでも、いいものを出せるというのは見せてくれた」と信頼を口にした。

 この試合では48歳にして習得した新球のカットボールで、銀次を空振り三振に仕留め「進化」もアピール。「もうちょっと信用できれば武器になるね」と手応え十分だ。いつでも自分の仕事をこなせる百戦錬磨の「ジョーカー」。谷繁兼任監督の起用法に注目だ。

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2014年3月23日のニュース