9回、10回2度追いついた!豊川 驚異の延長13回サヨナラ勝ち

[ 2014年3月23日 05:30 ]

<豊川・日本文理>サヨナラ勝利に喜びを爆発させる豊川ナイン

第86回選抜高校野球大会1回戦 豊川4―3日本文理

(3月22日 甲子園)
 土壇場の9回に同点とし、延長10回には2点差を追いついた。そして、豊川のミラクル劇を締めくくったのは、背番号16の佐藤だ。延長13回2死二塁、日本文理の好投手・飯塚の初球スライダーを捉えた打球は左中間を真っ二つ。「自分が決めるしかないと思っていた」。サヨナラ勝ちにガッツポーズが飛び出した。

 昨秋までは背番号20で三塁コーチ。愛知のブロック予選で出場機会があったものの、県大会、東海大会では出番なし。今井陽一監督から「おまえ、崖っ縁やぞ」と厳しい言葉を掛けられたことで冬場は体幹トレに励み、筋力をアップ。3月に入ってからは、練習試合で2戦3発と量産し、5番に抜てきされるまでに成長した。

 2回戦で対戦するのは池田。今井監督にとっては、中京(現中京大中京)の選手だった83年夏に準々決勝で敗れた因縁の相手だ。「自分たちが監督の借りを返したい」と佐藤。豊川稲荷(いなり)の宝珠を使用したユニホームが高校野球用具の使用規定に抵触するため、「戦闘服」を新調した赤いピンストライプ軍団が旋風を巻き起こす。

 ▼BCリーグ新潟・ギャオス内藤監督(豊川OB)練習で甲子園まで応援に行けなかったけど、校歌を聞いて涙が出そうになった。ちぎっては投げるエースの田中君は現役時代の僕よりもスライダーが切れていた。新たな歴史をつくってくれてうれしい。

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2014年3月23日のニュース