ヒーローが一転号泣…海南・空山 9回痛恨後逸「自分の練習不足」

[ 2014年3月23日 05:30 ]

<池田・海南>敗戦に肩を落とす海南・空山(あきやま)

第86回選抜高校野球大会1回戦 海南3―4池田

(3月22日 甲子園)
 大黒柱の岡本を欠いた分をチーム一丸となって戦った海南から、32年ぶりの甲子園での勝利がこぼれ落ちた。「取り返しのつかないことをしてしまった。甲子園は魔物が棲んでいるというが、今回は自分の練習不足」。遊撃手・空山(あきやま)は泣き崩れた。

 2点リードの9回無死一塁、併殺かと思われたゴロをトンネル。さらに無死満塁では前進守備を敷いたが、林のゴロにバウンドを合わすことができず後逸(記録は中前打)し、サヨナラ負けとなった。2番打者として5、7回に2本の適時打を放ち、1点差に迫られた8回1死満塁では難しいゴロを好捕して併殺を完成させた。勝っていればヒーローの一人だった。

 エース岡本が16日の練習試合で投球を受け、右手のひらの下部を骨折した。そんな中、代役の左腕・神崎が7回まで1安打無失点と好投。岡本は8回のピンチでは2度伝令でマウンドに行き、チームメートを励ましたが、最後に悪夢が待っていた。森本直寿監督は「最後は池田の勢いとプレッシャーに負けてしまった。神崎はベストの投球だった。あそこまで投げてくれるとは思わなかった」と左腕をねぎらった。

続きを表示

2014年3月23日のニュース