西武 浅村 不安一掃V弾 おかわり代役の重圧に苦しむ

[ 2014年3月23日 05:30 ]

<西・D>6回1死二塁、左越えに2ランを放つ浅村

オープン戦 西武12―8DeNA

(3月22日 西武D)
 周囲の、そして自らの不安を一掃した。最大6点差をつけられたが6回に追いつき、なおも1死二塁。西武の4番・浅村が、オープン戦初本塁打となる決勝2ランを左中間席に運んだ。

 「自分らしく打てた。焦りもあったけど、こうやっていい結果が出て(開幕に)つながったと思う」

 試合前まで打率・139と不振にあえいでいた。20日には休日返上でバットを振り込んだが、翌21日のロッテ戦(西武ドーム)でも4打数無安打に終わった。この日も午前9時から早出でフリー打撃を敢行。「前にずれている」というミートポイントを捕手寄りに修正した。「ポイントを(体の)近くにした。詰まる感覚だったけど、自分なりにうまく打てた」。5回にも左前適時打し、2安打3打点。オープン戦終盤でようやく手応えをつかんだ。

 背中の張りで戦列を離れている中村に代わって4番を任されている。だが、11日からの日本ハム3連戦(札幌ドーム)を発熱のため欠場し、焦りが増した。14日の練習後。車に乗り込む際に「期待が逆にプレッシャーになるんです」とポツリと漏らした。中村の代役を全うするために、懸命に重圧と闘っていた。

 チームはオープン戦初の2桁となる12得点の猛攻。12球団ワーストだったチーム打率は・218から・233となり中日と阪神を上回った。伊原監督は「調整がうまくいき始めた。主軸が打てば盛り上がりますよ」と浅村の復調にうなずいた。

 「オープン戦で打たなくてもシーズンで打てないとは限らないですから」。今季30本塁打を目指す昨季の打点王が、自信を取り戻した。

 ▼西武・菊池(4回9安打7失点で降板)腕が振れずにバランスも悪く、修正できなかった。課題が出たとプラスに考えたい。

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2014年3月23日のニュース