巨人ドラ1小林 開幕1軍 原監督明言「力でもぎとった」

[ 2014年3月23日 05:50 ]

<巨・日>7回1死一塁、一走・岡の二盗を刺す小林

オープン戦 巨人2―3日本ハム

(3月22日 東京D)
 巨人・小林は試合後も配球の復習をしていた。ドラフト1位ルーキーが帰宅の途に就いたのは試合終了から1時間40分後だ。3安打の猛打賞に2つ盗塁を阻止。原監督は開幕1軍を明言した。

 「司令塔という点で、スコアブックに載らないプレーが多く要求される中で、記録という部分においても(結果を)出している。非常に評価されること。1軍メンバーを彼は力でもぎとった」

 まずは打撃。3回先頭で大谷の投じた148キロ速球を中前へ運んだ。「伸びのある速球に負けないようにと思った」。3点を追う8回も先頭で左前打し、この回2点を返す口火となった。9回の中前打で、プロ初の1試合3安打。打率・318まで上げたが「打つことよりも守りをしっかりしたかった。(3回3失点の菅野)智之の良さを出せなかった」と足元をしっかりと見つめた。

 守備では6回は大引、7回は岡の二塁盗塁を刺した。これでオープン戦は9回中5度阻止。盗塁阻止率は・556だ。「スタートも見えたし、落ち着いてストライクを投げることを意識した」と小林。特長の肩の強さだけでなく、視野を広さと落ち着きがある。

 原監督からは4回の攻撃中に、走者がいる際にコースに構えるのが早い点を指摘され、すぐに修正した。

 「まだまだ体も心も技術的にも1軍で活躍できる力は持っていないと思う。もっと向上心を持って成長して、一日でも早くチームの勝利の力になれるようにしたい」

 謙虚な姿勢も、さらなる飛躍を予感させる。日本一奪回へ、大きな戦力となるはずだ。

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