“沖縄のライアン”山城 2回以降は二塁踏ませず完封

[ 2014年3月23日 11:46 ]

<報徳学園・沖縄尚学>4安打完封勝利の沖縄尚学・山城

第86回選抜高校野球大会第3日 沖縄尚学1―0報徳学園

(3月23日 甲子園)
 「沖縄のライアン」こと沖縄尚学の山城大智投手(3年)が強豪・報徳学園を4安打完封。左足を胸の高さまで大きく上げる往年の名投手、ノーラン・ライアン氏そっくりなフォームで初回に1死一、三塁のピンチを作るが立て直し、2回以降は二塁も踏ませぬ好投を見せた。

 開会式直後に敦賀気比(福井)と対戦した昨春は、1回に3失策して2―11と大敗。昨年は失策してしまった左翼・西平が、4回に左中間への打球を好捕するなど山城を盛り立てた。

 山城も「初回は少し不安定でしたが、ストレートが走っていました。味方がファインプレーを連発してくれたし、キャッチャーが良くリードしてくれました」と感謝し、比嘉監督も「初回のピンチを切り抜けて、力が抜けた。中盤以降は安心して見ていられた」という投球。

 9回、最後の打者はこの日最速の141キロのストレートで空振り三振に斬って取ったことについても「最後は力でいこうと思っていたので良かった」と笑顔を見せた。

 打者に威圧感を与えるために昨年の夏からフォーム改造に着手。「ヤクルトの小川投手をまねしたのかと言われるがそんなつもりはない。球の質が良くなり、重くなった」と言うが、インパクト十分のフォームを大舞台で披露。2008年以来の優勝にまず一歩踏み出した。

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