朝白龍が序ノ口Vデビュー 一緒に来日した盟友・豊昇龍と欧勝馬を「超えられるように頑張りたい」

[ 2023年3月24日 12:04 ]

大相撲春場所13日目 ( 2023年3月24日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲13日目>隆翔生を寄り倒しで破る朝白龍(右)(撮影・後藤 正志)
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 今場所から番付にしこ名が載った拓大出身の序ノ口・朝白龍(24=高砂部屋)が、序二段・隆翔生(17=常盤山部屋)を破って序ノ口ただ一人の7戦全勝で優勝を決めた。

 この日は得意の右四つではなく左を差して右上手を引き付けて前に出て寄り倒し。力の差を示す内容だった。日体大柏高、拓大時代から実力はあったが優勝のタイトルはなし。「今まで試合とかで優勝したことがなくて、何かで優勝するということが初めてだったのでけっこううれしいです」と喜びを表した。高校相撲出身の実力者が集うハイレベルな序ノ口を制し「高校生には負けたくないという気持ちがあった」と大卒の意地を見せた。

 8年前、現関脇の豊昇龍(23=立浪部屋)、現十両の欧勝馬(25=鳴戸部屋)と同じ飛行機でモンゴルから来日。豊昇龍は日体大柏高3年時に全国高校総体で準優勝、欧勝馬は日体大4年時に学生横綱に輝くなど華々しい実績を残してきた。この3人の中で唯一最初から相撲部に入部したのが朝白龍。「今までずっと2人の背中を見てきた。(大相撲という)同じところで(番付を)超えられるように頑張りたい」と盟友に早く追いつき、追い抜くことを夢見た。

 高校卒業後に角界入りを目指していたが、かなわず拓大に進学。豊昇龍の角界入りから5年遅れて今年の初場所で初土俵を踏んだ。「4~5年ぐらいずっと待って、やっと土俵に上がれた」と憧れ続けた夢舞台で、実力を示す全勝デビューを飾った。


 ◇朝白龍 太郎(あさはくりゅう・たろう)本名=ラグチャー・ジャミントクトホ。1999年1月8日生まれ、モンゴル出身の24歳。16歳で来日し、千葉・柏日体高(現日体大柏)に相撲留学。3年時に全国高校総体32強。拓大3年時に全国学生体重別大会無差別級8強。4年時に東日本学生選手権8強、全国学生選手権16強。22年春、高砂部屋に入門。研修期間を経て23年初場所で初土俵。1メートル82、144キロ。

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