高木美帆 4冠へ視界良好 女子最年長も「意識していない」スピードスケート全日本選手権

[ 2022年12月28日 15:18 ]

スピードスケート全日本選手権第1日 ( 2022年12月28日    YSアリーナ八戸 )

<第90回全日本スピードスケート選手権初日>女子1500メートル、レースを終えスタンドに向かい笑顔を見せる高木(撮影・会津 智海)
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 W杯後半戦の選考会を兼ねて開幕し、女子1500メートルは高木美帆(28=日体大職)が1分54秒53で優勝した。20年11月に自身が記録したリンク記録を1秒07更新。2位の佐藤綾乃(26=ANA)に3秒近い差をつける圧勝だった。

 2月の北京五輪で金1、銀3のメダルを獲得したオールラウンダー。この種目は世界記録を保持する本命で「(1分)54秒台は設定通り。よく言えばまとめられたレースだと感じる。リンク記録はかなり前のもので、ここであまり滑っていないので評価は難しい」と振り返った。

 10月の全日本距離別選手権を最後に小平奈緒さん(36)が引退したことで、高木は今大会に出場する女子で最年長となった。「意識はしていない。言われてみれば一番上かぁ、という感じ。自分のやることは変わらないと思っている」。日本の女子エースとして背中で引っ張る姿に変化はない。

 レース後には昨季限りで引退した姉・菜那さん(30)から場内インタビューを受けた。「もっとブイブイ滑って」と注文され「勢いが欠けている部分はあると感じる。コーナーで(刃を氷に)かますことができれば加速できると思う」と改善点を口にした。

 今大会は4種目に出場予定。29日に500、3000メートル、30日に1000メートルを滑る。取材中も筋肉が硬直しないために足を動かすなど意識は高い。4冠へ、視界は良好だ。

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